三国志英雄の年齢を考える。あの大事件の時あの人は〇歳だった?

2022年5月5日


 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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馬謖は処刑時38歳で未熟ではなかった?

馬謖を斬り悲しむ孔明

 

「泣いて馬謖(ばしょく)を斬る」の故事を皆さんはご存知でしょうか。劉備から「あいつ何かやらかしそう」と言われていたにも関わらず、諸葛亮(しょかつりょう)は馬謖を重用しました。

 

敵に囲まれる馬謖

 

しかしその馬謖は街亭(がいてい)でとんでもない失態を犯し、諸葛亮はこれを泣きながら処しました。ここから生まれた故事が「泣いて馬謖を斬る」です。

 

この馬謖、若いイメージ無いですか?

というか筆者はありました。

 

しかし実はこの時の馬謖、年齢にして38歳くらいなのです!

アラフォーなのです!

お兄ちゃんより年とってる!

 

関連記事:泣いて斬ってる場合じゃない!全盛期の孔明ならやっていた筈の「正しい馬謖の使い方」

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蜀漢の滅亡

 

 

 

馬謖は部長昇進で意気込んでプロジェクト失敗したタイプ

エリートのおごりを露呈した馬謖

 

別にアラフォーでも何でもいいのですが、馬謖の失態がどうにも経験不足だ何だと言われるイメージから、この頃の馬謖はまだ若い、と思っていた筆者には衝撃でした。とは言え年齢を考えれば次世代と言う年齢でもあるので、郭嘉と同じくらいと言われれば諸葛亮の失意と悲しみも理解できますね。

 

ですがこう並べてみると中々年齢のイメージが変わって面白いと思いました。皆さんもぜひ三国志とにらみ合いっこしながら年齢表を作ってみて、一喜一憂してみて下さいね。

 

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三国志主要人物の出身地図

 

 

 

三国志ライター センのひとりごと

三国志ライター セン

 

孔子(こうし)曰く、

「十五の時に、学問で身を立てると決心した」

「三十の時に、独り立ちした」

「四十の時に、心の迷いがなくなった」

「フィフティのタイムに天が与えたミッションを自覚してパワーアップイズナウ(誤訳)」

「六十の時に、周囲の言葉を素直に聞けるようになった」

「七十の時に、自分がやりたいことをやっても人の道からはそれなくなった」

とあるように、この時代でも結構長生きをしている人は長生きしていたのでしょうね。

 

またこれと照らし合わせると、馬謖はちょうど迷いがなくなる年齢で、忠告を聞かない時代だったのかな……とか思うと不思議に納得してしまいました。ともあれ三国志と年齢のお話、本日はこれくらいにしておきましょう。

 

センさんが三国志沼にドボン b

 

どぼーん。

 

参考文献:魏書郭嘉伝 呉書周瑜伝 魯粛伝 蜀書馬良伝 馬謖伝

 

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【社運をかけた挑戦 三国志マンガ始動】
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セン

両親の持っていた横山光輝の「三国志」から三国志に興味を持ち、 そこから正史を読み漁ってその前後の年代も読むようになっていく。 中国歴史だけでなく日本史、世界史も好き。 神話も好きでインド神話とメソポタミア神話から古代シュメール人の生活にも興味が出てきた。 好きな歴史人物: 張遼、龐統、司馬徽、立花道雪、その他にもたくさん 何か一言: 歴史は食事、神話はおやつ、文字は飲み物

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