AP通信によるとウクライナ軍はロシア西部クルスク州への越境攻撃を開始し、これまでに約1000平方キロメートルを制圧したと発表しました。ウクライナのゼレンスキー大統領は、この作戦について「ウクライナを守るための純粋な防衛行動」であると強調しています。攻撃が開始されてから1週間が経過し、ロシア側ではプーチン政権がこの攻撃を予想していなかったことが明らかになりました。
プーチン政権に想定外の打撃、ロシア国内で避難者拡大
クルスク州を防衛していたロシア軍の大部分が、戦闘経験の乏しい徴兵者で構成されており、ウクライナ軍の奇襲により一部の兵士は逃亡や降伏を余儀なくされました。また、この攻撃によりクルスク州や隣接するベルゴロド州では住民の避難が広がり、避難者の数は数十万人に達しています。
精鋭部隊投入で国内防衛に懸念、ウクライナの大きな賭け
一方で、ウクライナ軍はこの越境攻撃において経験豊富な精鋭部隊を投入しており、ウクライナ国内の防衛体制が手薄になる可能性が指摘されています。この大胆な作戦に対して、軍事専門家の間では「大きなギャンブル」との評価が出ており、戦況の行方は依然として不透明です。
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