1951年3月21日、日本初の本格的なカラー映画『カルメン故郷に帰る』が公開されました。これまでの日本映画はモノクロが主流でしたが、アメリカのテクニカラー技術を参考にしつつ、日本独自のカラー撮影技術が確立されたのです。
カラー映画の先駆けとなった作品
『カルメン故郷に帰る』は木下惠介監督によるコメディ映画で、主人公カルメンを演じたのは高峰秀子。田舎町に戻った女性ダンサーが巻き起こす騒動を描き、鮮やかな色彩がスクリーンに映えました。当時の観客は「映画に色がつく」ことに驚き、大きな話題となりました。
意外な事実!実は世界初のカラー映画は…?
実は、世界初のカラー映画は1902年の『旅するローマ』とされ、カラー映画自体の歴史はかなり古いのです。しかし、日本で本格的なカラー作品が誕生したのは1950年代。海外と比べると遅れをとっていましたが、以降、日本映画は急速にカラー化が進んでいきました。
締めの一言
現在では当たり前のカラー映画ですが、日本では70年以上前にようやく実現された技術でした。もし『カルメン故郷に帰る』を観る機会があれば、当時の観客が感じた“映画の進化”をぜひ体感してみてください!
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