1885年7月6日、フランスの科学者ルイ・パスツールが、世界で初めて狂犬病ワクチンの接種に成功しました。患者は、犬に何度も噛まれた9歳の少年・ジョセフ。本来なら助からないはずの命が、ワクチンによって救われたのです。
致死率ほぼ100%の恐怖ウイルスに挑んだ
狂犬病は、発症すればほぼ確実に死に至るウイルス感染症。しかも脳に直接作用するため、錯乱や水を恐れる「恐水症」といった症状が出る恐ろしい病です。そんな病に、人類は科学の力で立ち向かったのです。
少年の勇気が未来を変えた!
当時、パスツールは人間への接種をまだ試しておらず、実験は大きな賭けでした。しかし、ジョセフ少年の命を救ったことでワクチンは世界に広まり、無数の命が守られることになったのです。
まとめ:ワクチン1本が、世界を変える。
あなたの身近にある「予防接種」は、実は命の奇跡の結晶かもしれません。次に注射を受けるとき、そんな歴史を思い出してみませんか?