鎌倉殿の13人で描かれた承久の乱は1221年の出来事でした。つまり今年で承久の乱から801年になります。と言う事は鎌倉時代の出来事に800を足すと大体、現代の時間軸になるという事です。これを利用して頼朝の伊豆流人時代から義時の死までを現在に当てはめて計算してみましょう。
登場人物の生年に800をプラス
では、最初に登場人物の生年に800年を追加してみましょう。ドラマ前半の主人公、源頼朝は1147年生まれなので800年追加すると1947年団塊世代です。1947年生まれの芸能人には北野武、高田純次、尾木ママ、蛭子能収さんがいます。全体的にバイタリティが高く、趣味も仕事も一生懸命な世代です。鎌倉幕府を開いた頼朝に通じるものがありますね。
妻である北条政子は1157年なので800足すと1957年生まれ、俳優だと大竹しのぶや松居一代、名取裕子さんがいます。いずれもベテラン、大御所の領域の人たちで、実際に政子を演じている小池栄子さんより23歳ほど上ですが実際の政子はこんな感じなんでしょう。この年代の人は成人した頃に日本の経済成長が一段落し、ガツガツしない余裕を持つ人達が多い印象です。
では、ドラマの主人公である北条義時はどうかというと1163年生まれなので800足して1963年です。800年後の同級生には俳優の勝村政信さん、大河の常連でもある松重豊さん、ダウンタウンの松本人志さんも1963年生まれでした。ちょうどバブル全盛期に成人したイケイケな人たちですが、地味で陰湿な後半の義時とはちょっと合わないですね。
治承寿永の乱を800年後に置き換えると
鎌倉幕府成立の契機になった1180年の治承寿永の乱は800を足してみると1980年です。ソビエトのアフガン侵攻に抗議して日本がモスクワ五輪をボイコットした頃ですね。ほかにも漫才ブームが起きたりルービックキューブが流行したり、ジョンレノンが暗殺されるなど大事件がありました。
そんな中、頼朝は33歳で政子(23歳)と幼い大姫(3歳?)を抱え、義理の父である北条時政(42歳)の支援を受けて強大な平家に挑むのです。これは周囲から見ると無謀だと思われても仕方ないなと奇妙な実感が湧いてきませんか?
俺達の泰時はバブルを知らない世代
さて、次は義時に鎌倉を託された北条泰時を見てみましょう。泰時は1183年の生まれなので800足すと1983年になります。800年後の泰時の同級生は宇多田ヒカル、二宮和也、近藤春奈、藤森慎吾、松田龍平さんと今、芸能界を賑わしている豪華絢爛なメンツが揃います。この世代は成人した頃には、日本が不況に突入していたという人達で、派手なように見えて堅実に将来設計をしているイメージです。泰時も頼朝や父が立てた荒削りの鎌倉幕府を増築し堅牢にしていく立場でしたから、世代的には合致していますね。
最後にトキューサこと北条時房を見てみましょう。時房は1175年生まれで800足すと1975年生まれです。泰時と8歳しか違わない叔父さんという事になります。800年後の同級生には、つるの剛士、波田陽区、伊藤英明、チュートリアルの福田充徳、レイザーラモンHGさんがいます。どっちかというと批判を受けても気にしない我が道を行くマイペースな人が多いような、これもトキューサのキャラクターとシンクロしていますね。
皆さんもやってみて!
ちなみに筆者は1975年生まれなので、800年後のトキューサの同級生です。元々、時房には好感を持っていましたが800年後の同級生と知ると、より親近感が湧きますね。皆さんも、鎌倉殿の登場人物の生年に800を足して今、生きていたら何歳かを想像してみて下さい。意外に共通点が多くて面白いですよ。
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