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プーチン氏が入国なら逮捕 モルドバ共和国サンドゥ大統領が表明

2023年5月26日


君主論

 

ウクライナと国境を接するモルドバ共和国のサンドゥ大統領は5月23日の欧州メディアへのインタビューでウクライナ侵略に絡む戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所(IOC)が逮捕状を出しているロシアのプーチン大統領がモルドバに入国した場合、逮捕すると語りました。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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モルドバは旧ソ連ながら親欧米派の立場

 

モルドバは旧ソビエト連邦の一国ですが、IOCのローマ規定を2010年に批准しています。これを受けてサンドゥ大統領は「モルドバはIOCの協定に署名しており、その決定を尊重すると述べました。タス通信によるとプーチン氏は2002年に旧ソ連諸国で構成する独立国共同体(CIS)首脳会議でモルドバを訪問。首相時代の2008年にもCIS会議で訪れています。モルドバは小国ですが旧ソ連諸国の大統領がプーチン氏の逮捕を公言した事は、旧ソビエト連邦内でもプーチン大統領の求心力が低下しているとも考えられます。

 

モルドバの近代

君主論23(モブ)

 

モルドバは、旧ソ連諸国の一員ながら、ソビエトによる宗教弾圧を受け、反ソビエトを標榜した数万人もの人々が国外退去を命じられ財産を没収されました。2022年2月に始まったウクライナ侵略は、ウクライナ西隣のモルドバにも経済、社会、外交・安全保障の多方面で影響を与えていますが、モルドバ国民の多くはウクライナに同情的で多くのウクライナ人難民を自宅に受け入れています。

 

ドゥミトル・ソコランモルドバ駐日大使は「支配国が入れ替わった歴史を持つモルドバは困難に陥った隣人を助ける文化がある」と説明しています。国際連合事務総長アントニオ・グテーレス氏は、ウクライナ難民を受け入れているモルドバへの支援を世界各国に呼び掛けています。

 

 

小国でさえ正義を貫く

オンライン授業の講師を務めるkawauso編集長

 

モルドバは、人口400万人程度の小国で、GDPも世界で135位と貧しい国に入ります。それでもロシアのウクライナ侵略に対してはプーチン大統領を批判し、IOCの規定を順守してプーチン氏が入国したら逮捕すると公言したのです。プーチン大統領もこの情報を得ているはずですが、ロシアが恐ろしくても正義を貫こうとするモルドバ人の態度は賞賛に値するのではないでしょうか?

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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