砂漠と言えば、灼熱の太陽と果てしなく続く砂の大地のイメージですよね?でも、そんな砂漠で死ぬ人の9割は溺死しているってご存知ですか?
保水力のない砂漠で雨が降るとすぐに洪水
砂漠ではめったに雨が降りません。そのため、砂の大地はキッチリと踏み固められていますが、その砂には保水効果がほぼありません。そのため、大雨が降ると砂はあっというまに泥流となり、近くにある家屋も人も押し流し、溺死させてしまうのです。
2009年にもサウジアラビアで大水害
2009年、サウジアラビアのジッダで数時間に72ミリという記録的な大雨が降りました。これにより街の大部分が冠水し、そこにワジと呼ばれる大昔の川跡から流れ込んだ大量の鉄砲水が直撃、死者106名、行方不明50名という大惨事になったのです。滅多に雨が降らない砂漠の都市では排水システムがほとんど整備されず、その上に保水力がない砂の土地であるため、一度、集中豪雨が降ると、死者が出るような大惨事になりやすいのです。
▼こちらもどうぞ