玉ねぎのどの部分を食べているのか、ご存知ですか?
この記事では、玉ねぎの驚きの事実とその魅力を紹介します。さらに、新たまねぎと通常の玉ねぎの違いや、涙を抑える方法、さらには玉ねぎの皮の活用法まで、玉ねぎにまつわる知識を深めていきましょう。
玉ねぎの基本情報
玉ねぎは、和洋中問わず、どんな料理にも欠かせない野菜です。特に西洋料理では、味付けのベースとして頻繁に使われ、「西洋のかつおぶし」とも称されます。
食べているのはどこの部分?
驚くかもしれませんが、我々が食べているのは玉ねぎの「葉」の部分、正確には「鱗片葉」です。玉ねぎはユリ科ネギ族で、地中に埋まっているため、根の部分を食べていると思われがちですが、実は違います。
新たまねぎと通常の玉ねぎの違い
秋冬に出回る茶色の皮をした玉ねぎと、春に出回る黄緑色の皮をした新たまねぎの違いは、「出荷までの貯蔵期間」です。通常の玉ねぎは収穫後に1か月ほど低温の貯蔵庫で乾燥させてから出荷されます。一方、新たまねぎは収穫後すぐに出荷され、そのためみずみずしさが保たれ、食感が柔らかいのが特徴です。
玉ねぎの涙を出す成分の働き
玉ねぎを切ると独特の匂いを発し、その匂い成分が目や鼻に染みて涙が出てきます。この涙を出す成分は硫化アリルの一種で、強い殺菌・抗菌作用があり、風邪などの予防・改善に効果的です。また、ビタミンB1の吸収を高めて新陳代謝を活発にする働きもあり、慢性疲労や筋肉疲労の回復に有効です。
涙を抑えるには?
- 切る前に玉ねぎを冷蔵庫で15分ほど冷やします。冷やすことによって揮発成分の発散が抑えられます。
- 包丁や玉ねぎの切り口を水で濡らします。水分が成分の発散を防ぎます。
- 電子レンジなどで軽く熱を加えてから切ります。加熱することで揮発成分が変質し、発散が抑えられます。
玉ねぎの皮は捨てないで
玉ねぎの外皮にはケルセチンというポリフェノールの一種が含まれています。これは強い抗酸化作用を持っているため、捨てずにベジブロスにするなど、調理を工夫して摂取しましょう。