ワグネルの創設者であるプリゴジン氏の反乱以降、ウクライナ軍は大きな進展を見せていませんでしたが、7月2日、反転攻勢を再開しました。プリゴジン氏がベラルーシへ亡命したことにより、これ以上の政変は起こらないと判断したのかもしれません。
7月2日、ウクライナ軍が一時的にロシア軍の塹壕を奪還
ザポリージャ州の親ロシア派幹部、ロゴフ氏によれば、7月2日、ウクライナの戦闘車両や歩兵隊が砲撃による味方の援護を受けながらロシア軍を襲撃。ウクライナ軍は西郊の塹壕を占拠しました。その後、数百メートルの範囲で数時間にわたる銃撃戦が続きますが最終的にロシア軍の砲撃によりウクライナ軍は撤退したようです。
ロボティネの重要性
ロボティネはウクライナ軍が支配する都市オリヒウの南、約12キロの場所に位置し、ロシア軍にとってはザポリージャ州南部の占領地を守るための重要な拠点です。ここはウクライナ内の占拠地に沿って築かれた防御ラインの中で最も厳重な防御態勢が敷かれており、一時的でも、ウクライナ軍がロシア軍の最も警戒される拠点を奪還したことは、ワグネルの反乱によるロシア軍の弱体化を示唆している可能性もあります。
ドネツク州でも激しい戦闘が続く
2014年以来、親ロシア派武装勢力によって占拠されてきたドネツク州の州都とその北部、西郊でも戦闘が激化しています。アメリカのシンクタンクによると、ウクライナ軍は、オリヒウの南部、東部のドネツク州、およびザポリージャ州の境界周辺など、6つの地点でロシア軍を攻撃し、いくつかの場所で新たな陣地を確保したと分析しています。
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