アメリカのバイデン大統領が7月13日の会見でプーチンはすでに戦争に負けていて、現実的な問題を抱えている。ここから彼はどう動くのか?どうするのか?と発言しました。いまだ激戦が続くロシア・ウクライナ戦争ですが、バイデン大統領が言うプーチンはすでに戦争に負けているとはどういう意味でしょうか?
プーチンの戦争目的はウクライナ支配とNATO拡大の阻止
元々プーチン大統領は、ウクライナのゼレンスキー政権をアメリカやNATOの傀儡と決めつけ、NATO加盟国がこれ以上増えるのを阻止すべく侵略に踏み切りました。当初、プーチン大統領はウクライナ人はロシアに好意を持っていると何の根拠もなく信じ戦争は短期間で終わると考えていましたが、事実は正反対でウクライナ人はロシアの侵略に憤り、国民が一丸となって侵略に抵抗したのです。
この間、ロシア軍による民間人虐殺、暴行、略奪やライフラインの破壊、子どもの連れ去り、人道支援の妨害など、あらゆる非人道的行為が世界に流布され、西ヨーロッパもアメリカもロシアのヤバさを知り、軍事的にも経済的にもウクライナに支援が集まり、早期で終わるハズの戦争は1年5か月が経過しても終わりませんでした。
ウクライナは奪えずNATO加盟国は増えプーチンは失敗した
さらには、その中でウクライナはNATOに対して何度も加盟を打診、ロシアの侵略を恐れてNATO加盟を申し出る東欧諸国も増加します。つまり、プーチン大統領の戦争目的、ウクライナをロシア側に引き込んでNATOの勢力を削ぐ事は完全に失敗したのです。これが、バイデン大統領の言うプーチンはすでに戦争に負けているという意味でしょう。
すでに負けた戦争でプーチンはどう生きるか?
今後、状況が好転する見通しはない以上、プーチン大統領は負けている戦争を継続している事になります。しかし、ロシアがプーチン大統領の肉体の一部ではない以上、どこかで戦争を止めないといけない時が来るでしょう。バイデン大統領は現時点でウクライナのNATO加盟を第三次世界大戦に繋がるとして否定的で、停戦合意ありきとしています。バイデンはウクライナのNATO加盟に消極的に反対する事で、プーチンに恩を売り、傷が浅いうちにウクライナから引き上げて停戦合意に舵を切れとシグナルを送っているのかも知れません。
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