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ウクライナ軍が対空ミサイルを[対地ミサイル]に改造、どうして?

2023年8月5日


爆死する松永久秀

 

7月に入ってより、ウクライナ軍によるモスクワなどへのミサイル、ドローン攻撃が続いています。その背景にはロシア・ウクライナ戦争を他人事ととらえているロシア人への警告があると見られます。ウクライナでは、ロシア本土への攻撃を開始するにあたり、支援を受けた対地ミサイルではなくウクライナが昔から所有していた対空ミサイルS-200を改造する方法を選びました。それはどうしてなのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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供与されたミサイルはロシア本土攻撃には使えない

世界史01 ゼレンスキー風大統領

 

大きな原因は、NATO諸国がウクライナに供与したミサイルがロシア本土への攻撃に使わない事を条件としているからです。たとえば、イギリスが今年の春に供与した長距離巡行ミサイル「ストームシャドウ」についてベン・ウォレス国防相は「ウクライナに占領されている地域の目標に限り使用を許す」と条件をつけています。この取り決めを破ると、武器の援助要請が出来なくなる恐れもあり、ウクライナは最新鋭のミサイルを持ちつつも、ロシア本国は攻撃できないのです。

 

 

それならウクライナの古い対空ミサイルを改造する

世界史05b ロシアの国旗b

 

そこで、ウクライナが考えたのが、自国が保有する旧式の対空ミサイルを改造して、地上を狙えるようにする事でした。これらの対空ミサイルは迎撃については、まったく時代遅れですが、動かない地上の標的を狙うのには有効でミサイルの大きな図体も地上の構造物を破壊するのにプラスに働きます。ウクライナには、1960年代のソ連製の対空ミサイルがかなり存在すると見られ、改造されたS-200より、半世紀前の対空ミサイルが次々にロシア本国に着弾する事になるかも知れません。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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