ウクライナ軍が、ロシア軍の最も強固とされる第一防衛ラインを突破しました。ロシアはさらに第二、第三の防衛ラインを構築していますが、ウクライナ軍部隊報道官のシュトゥピン氏は、これらの第二、第三防衛ラインは第一防衛ラインよりもはるかに脆弱で、突破可能であるとの自信を示しています。
第一防衛ラインを60、第二第三をそれぞれ20
シュトゥピン氏は、地雷源、対戦車兵器、要塞などで守られたロシア軍の防衛ライン全体の堅牢さを100と仮定した場合、第一ラインは60、第二ラインと第三ラインはそれぞれ20であると指摘しました。相対的に見れば、第一防衛ラインは全体の2/3の強度を維持しており、それ以外のラインは併せて全体の1/3にしか達していない計算となります。
ロシア軍の予備兵力不足の深刻さ
シュトゥピン氏は、ロシア軍が第一防衛ラインを突破された際に、本来攻撃用に配置されるべき親衛空挺団を防衛に回す事態が発生したことから、ロシアの予備兵力が深刻に不足している可能性を指摘しました。ウクライナ軍の弾薬供給やロシア軍の動向に依存する部分もありますが、ウクライナ軍は南進を続け、トクマクを次の攻撃拠点とし、メリトポリやベルジャンスク方面に前進し、アゾフ海沿岸の陸の回廊を分断して、ロシア軍の補給を遮断する戦略を立てており、ウクライナ南部の領土を一気に奪還しようとしています。
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