近年、8年前に壊滅したはずの危険ドラッグ店舗が急激に増加していることが明らかになりました。厚生労働省の最新調査によれば、2023年8月末時点で、覚醒剤や大麻と似た作用を持つ危険ドラッグを販売する店舗が日本全国に約300店舗存在しています。
2014年には215店舗あったものがゼロになったが…
2014年には、日本全国に215店舗の危険ドラッグ店舗が存在していました。しかし、医薬品医療機器法に基づく販売停止命令などが出され、2015年7月までにはその数がゼロに減少しました。
今年に入り緊急搬送のケースが増えた
しかし、2023年3月以降、大麻の有害成分に似た「合成カンナビノイド」を摂取して病院に緊急搬送されるケースが約10件報告されました。厚生労働省はこれに対応するため、ドラッグ販売店に対する立ち入り調査を実施し、全国調査を進め、約300店舗が確認されました。厚生労働省は事態を深刻に受け止め、関連機関との会議を開催し、対策を協議しています。
本物の麻薬よりヤバイ危険ドラッグ
危険ドラッグは、その危険性を隠すために「お香」「バスソルト」「ハーブ」「アロマ」などの名前で販売され、カッコイイデザインのパッケージやオシャレな香水瓶に詰められています。これらの製品は粉末、液体、植物など、さまざまな形態で提供されており、一般的な麻薬とは異なり、粉飾されています。しかしながら、これらの製品の中身は、幻覚作用を引き起こすさまざまな植物や合成物質の混合物であり、さらには製造業者ですらその副作用を正確に把握していないこともあります。そのため麻薬に比べてはるかに危険であり、病院に搬送されても適切な処置が難しい場合もあります。見た目の魅力に惑わされず、絶対に摂取しないようにしましょう。
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