義によって戦を繰り広げていた戦国大名・上杉謙信。
上杉謙信は強力な兵士たちを率いて連戦連勝していました。しかし上杉謙信が戦で連戦連勝できていたのは暗号が使われていたから連戦連勝できていたかもしれないのです。今回は上杉謙信と暗号について紹介したいと思います。
暗号とは?暗号が開発されるまでの歴史
暗号は戦時中には軍事技術として発達。暗号は自国の情報が敵国へ漏えいされないためによく使われていましたが、現代でも暗号が使われています。
例えばプライバシーを保護するために暗号が使われています。このように現代人でも身近な暗号ですが、戦国時代にも暗号が使われていました。戦国時代に暗号を使ったのは越後の龍と呼ばれた上杉謙信です。
越後の龍・上杉謙信が連戦連勝できたのは暗号のおかげ
上杉謙信は生涯の内なんども戦をしてきた戦国大名です。上杉謙信が生涯の内で戦に敗北したのはたった二回です。
それ以外は引き分けもしくは勝利で飾っています。そして上杉謙信の生涯の戦での勝率は95パーセントを超えているそうです。戦国時代でも上杉謙信を超える勝率を持っている戦国大名はいないと思われますが、どうして上杉謙信が戦でこれだけの勝率を誇ることができたのでしょうか。それは上杉謙信率いる家臣団の結束の強さと兵士の強さが関係しているでしょう。
そして上杉謙信の戦の強さは上記で紹介した他に暗号を使って時刻の情報漏えいを防いだセキュリティの高さもあると思われます。上杉家では暗号が使われていると紹介しましたが、いったい誰が暗号を考案したのでしょうか。
上杉謙信の軍師・宇佐美定行考案の暗号
上杉謙信には軍師と呼ばれる人物がいました。その人の名前は宇佐美定行と言います。彼は上杉謙信に招かれて軍師となった後、武田信玄との激闘が繰り広げられた川中島の戦いで、上杉謙信の危機を救う活躍をします。
更に宇佐美定行は上杉謙信と一緒に関東の北条氏討伐戦に参加。その後北条氏が上杉の領土となっている厩橋城へ攻撃を仕掛けてきた際、北条氏と激闘を繰り広げて厩橋城を守りきります。このように宇佐美定行は上杉謙信の軍師として活躍します。
しかし宇佐美定行は戦場での活躍だけでなく、暗号を作り出して、上杉家の軍事行動などの機密情報を敵国から守った知将でもありました。では宇佐美定行が考え出した暗号とはどのようなものだったのか紹介してきたいと思います。
宇佐美定行が考えた上杉暗号とは?
宇佐美定行は上杉家の情報が敵国にもれないようにするため、暗号を作り出します。この暗号とはいろはの48文字に7マス×7マスの目で、ひとつの文字を行と数字で示すように構成されているものでした。宇佐美定行は上記で紹介した暗号だけではその内解読される可能性を考慮し、この暗号に和歌を加えることで難解な暗号を作り出すことに成功します。
この宇佐美定行が作り出した暗号を「上杉暗号」と言います。この結果、情報のセキュリティ面において大幅に強化されることになり、上杉家の軍事情報や政治情報などの機密が他国へ漏洩されることを防ぐことに成功。そして上杉謙信は宇佐美定行が考案した「上杉暗号」を用いて戦において連戦連勝することになるのでした。
戦国史ライター黒田レンの独り言
今回は上杉謙信と暗号にまつわるお話を紹介させていただきました。戦国時代に暗号を作り出し、活用した戦国大名は上杉家くらいではないでしょうか。しかし識字率が低い戦国時代で、暗号を作り出しても解読することが隊長クラスの武将たちにできたのでしょうか。
また上杉謙信と宇佐美定行以外の人が暗号を用いる場合、暗号を作り出して伝達できるほどの知識を持った人たちがどれほどいたのでしょうか。考えれば考えるだけ疑問が沸いてくるのはレンだけでしょうか。
■参考 新人物文庫 上杉謙信謎解き散歩など
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