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ドニプロ川を巡る攻防激化[ウクライナの狙いは?]


東京スカイツリー、kawausoさん

 

ロシア軍がウクライナ東部で攻勢を強めているのに対しウクライナ軍はウクライナ南部ヘルソン州を流れるドニプロ川を渡って大規模な作戦を展開しています。どうして、ウクライナは厳しい東部戦線を置いてもドニプロ川を越えようとするのでしょうか?

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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ドニプロ川を渡河すればクリミアが目前に

 

激しい攻防が続くドニプロ川ですが、どうして、ウクライナ軍はドニプロ川渡河にこだわるのでしょうか?その理由は、ドニプロ川を越えた先のヘルソン州はクリミア半島に最も近い場所であり、ここを奪われるとロシア軍も一定の兵力を、おそらく優勢な東部戦線から振り向けてくる可能性が高いからです。ウクライナ軍としては、ドニプロ川を越えれば、クリミアが近くなり、おまけにロシアが東部戦線の兵力を分散し、東部のウクライナ軍も少し楽になる事になります。

 

本来は5月の渡河だったがダム決壊で延期

荒れる黄河

 

ウクライナ軍は、今年の5月にはドニプロ川渡河を計画していましたが、6月にヘルソン州で水力発電所のダムが決壊し、下流では広い範囲が浸水した事で、ウクライナ軍もドニプロ川の渡河を延期せざるを得ませんでした。しかし5か月が経過して、水没の影響が収まったので、ウクライナ側もドニプロ川渡河に本腰を入れているのです。

 

ウクライナ軍一部部隊が渡河を成功させているが

世界史04a ウクライナの国旗a

 

ウクライナ特殊部隊は、南部ヘルソン州を流れるドニプロ川を渡り、ロシア側が占領を続ける東岸地域で一部の集落に部隊を前進させているようです。アメリカのシンクタンク「戦争研究所」の分析では、ウクライナは奪還した陣地で補給と軍備の立て直しを開始していますが、ロシア軍が押し返しままならない状態です。ウクライナにとってもロシアにとってもドニプロ川東岸の占領は死活問題であり、今後も激しい戦いが続くでしょう。

 

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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