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シーチキンに生きた幼虫が混入?動画ツイートが3000万回表示も疑問の声が…

2024年3月26日


 

はごろもフーズの「シーチキンSmile オイル不使用マイルド」から生きた幼虫が出てきたと題した動画のツイートが、大きな反響を呼び、3000万回以上もの表示回数を記録しています。メーカーは現在調査中であると説明していますが、ツイートには疑問の声も上がっています。それは、高温と真空で殺菌された缶詰の中で、生きた幼虫が生存できるのかという疑問です。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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謝罪もなく回収された許せないとツイッターで告発

はじ三倶楽部 スマホの誤変換でイライラする参加者(はてな)

 

動画では、生野菜と合えたシーチキンに幼虫がいるという指摘がなされ、箸でつまむと生きた幼虫が確認できる様子が映っています。この動画をツイッターで投稿した人物は、動画の撮影者とは異なるようですが、大手食品メーカーの商品から生きたウジが出てきたとして、メーカーが謝罪もなく回収したことに対し、怒りのコメントを投稿しました。このツイートは大きな反響を呼び、2023年3月21日時点で3000万回以上もの閲覧回数を記録しました。

 

 

はごろもフーズは現在確認中

東京大学 kawausoさん

 

告発されたはごろもフーズは、SNSの投稿を確認したことを明らかにしています。同社は、「一般的に缶詰やレトルトパウチ製品は、容器を密封した後に高温・高圧で殺菌しています。万が一、密封前に虫等が混入しても、生存できる環境ではありません」と説明しています。そして、今回の生きた幼虫の出現については調査中であり、個別の案件でもあり、詳細の回答は控えると述べています。

 

 

幼虫はウジではなく生野菜につくヒラタアブでは?

医者の顔もあるコナン・ドイル

 

この動画に関しては、当初から幼虫はシーチキン缶から出現したのではなく、生野菜から出現したのではないかという疑問の声が相次ぎました。また、幼虫の種類から生野菜由来のヒラタアブではないかとの指摘もあります。確かにウジなら体が白いですが、今回の動画で確認できる虫は、体の中に黒い点が見え、少なくともウジではないようです。

 

 

どうして確認せずにツイート

内容に納得がいかないkawauso様

 

この動画の投稿者は、動画の撮影者とは別人のようです。そのため、動画を撮影した人の考え方は不明ですが、投稿者は無添加・自然食品の愛好者のようであり、大手加工食品メーカーのはごろもフーズに否定的な意見を持つ人物のようでした。このような先入観があり、大企業だから不正をしているに違いないという思い込みが義憤に変わり、動画をツイートする行動に出た可能性があります。しかし、冷静に考えると、ツナ缶から出現した虫はウジとは言い難く、やはりツナ缶の下に敷いた生野菜に付着していた可能性が高そうです。

 

 

まとめ!義憤に気をつけよう

劉邦をなだめる陳平と張良

 

SNSの普及により、私たちは1分もあれば世界に向けて動画を公開できるようになりました。そのため、義憤に駆られるような動画が出回ると、許せないという感情が高まり、簡単に拡散されがちです。しかし、その動画の背景をよく見ないで拡散すると、事実無根のデマを広め、他者や企業の信頼を失墜させるリスクがあります。今回の動画について、はごろもフーズは大人の対応を示していますが、特に自分が関係していない第三者の動画を拡散する際には、それが真実かどうか?真実であっても拡散して、誰かが傷つく可能性はないか?を考える必要があります。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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