世界中で大ヒットを記録した映画「タイタニック」レオナルド・ディカプリオ演じる貧しい画家志望の青年ジャックと、ケイト・ウィンスレット演じる上流階級の娘、ローズの美しくも哀しい愛は、当時の観客の紅涙を絞りました。しかし、こちらの映画には公開直後から囁かれている最大の謎があったのです。
あのドアには2人乗れたんじゃないの?
タイタニック最大の謎とは、物語の最後、氷山に激突して海に沈んでいくタイタニックから投げ出され、一枚の客室ドアに掴まって救助を待つ、ジャックとローズのシーンの事です。ジャックはドアの上にローズを乗せ、自分は冷たい大西洋の海水の中に身を浸していました。やがてジャックは低体温症によって意識を失い、ローズに愛の言葉を投げかけて海に沈んでいくのです。感動的なシーンですが、公開当初から客室のドアはかなりの大きさがあり、ジャックも上に乗れたんじゃないの?という疑惑がありました。
ジェームズ・キャメロンが疑惑を否定
映画の感動をぶち壊すこの論争は、主題歌を歌ったセリーヌ・ディオンまで参加して大賑わいになりました。そしてタイタニック公開から25年が経過した2022年、監督であるジェームズ・キャメロンが重い口を開きました。キャメロン監督は、客室ドアの上にレオナルドとケイトと似たような体格と体重を持つスタントマンを用意し、ありとあらゆる状況を想定して、一枚のドアの上で2人が生き残る可能性を模索しましたが、やはりドアに2名が乗る事は不可能であり、助かるのは1名だけだとする検証結果を発表したのです。
まとめ
映画タイタニックは、事実を基にしたフィクションであり、ジャックとローズの物語も創作ですから、検証というのも奇妙な話ですが、映画公開から25周年を経て、客室ドアに2人は乗れない事を実験で証明するというのは、いかにもアメリカらしい茶目っ気だと思いました。ちなみにローズを救ったドアは、ヘリテージオークションに掛けられ、71万8750ドル(1億900万円)で落札されました。
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