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平和な縄文時代にも殺人はあった?頭蓋骨に[鋭利な破壊孔]を発見

2024年4月24日


縄文人 縄文時代の狩り

 

縄文時代というと、何とも穏やかで平和な時代のイメージがありますが、実際にはそうでもなかったかもしれません。最近の研究により、縄文時代の人々の頭蓋骨に、鋭利な突器でつけられた痕跡が見つかったのです。縄文時代の人々も争いや殺人から逃れられなかったのでしょうか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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鋭利な刺突器による頭蓋骨の孔を発見

東京大学 kawausoさん

 

東京大学の平野力也大学院生と海部陽介教授らの研究チームが行った調査によれば、1920年に岡山県倉敷市羽島貝塚で発掘された縄文時代の頭蓋骨には、鋭利な刺突器によって破壊的に開けられた孔の痕跡があったというのです。これまで、この頭蓋骨の孔は「輸送による破損」と考えられていましたが、肉眼とCTスキャンを用いた検討の結果、孔が典型的な「刺器損傷」であることが判明しました。

 

 

縄文時代は平和なだけではなかった?

どんぐりを食べる縄文人 kawausoさん風

 

縄文時代は、氷河期が終わってから約1万4~5000年前から始まり、紀元前3~5世紀まで続いた時代です。これまで、この時代は気候が温暖で食料が豊富だったため、組織的な戦闘の証拠がなく、平和な時代だったと考えられていました。しかし、実際には自損や狩猟などではなく、第三者による損傷が疑われる殺傷人骨が報告されています。1万年以上の縄文時代の間には、何百人が動員されるような大きな争いはなくても個々人の殺し合いは、存在していたようです。

 

 

今後の研究が期待される

東京スカイツリー、kawausoさん

 

縄文時代の暴力や闘争についての研究はこれまで行われてきましたが、網羅的な調査や第三者による検証は不十分でした。今回の東大チームの研究は、この問題に光を当てるものであり、今後の研究が期待されます。ただし、頭蓋骨に刺突痕があるからといって、すべてが戦いや殺人の痕跡とは限りません。縄文時代には死者への儀式として遺体を損壊する風習もあった可能性があります。しかし、今回の研究成果は、人為的損傷が存在する可能性を示唆し、今後の調査がますます重要になってきます。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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