北朝鮮が紙くずや汚物などを括りつけたゴミ風船を大量に韓国に飛ばした問題で、韓国と北朝鮮の非難の応酬が続いています。北朝鮮側は韓国の報復措置の表明を受けて風船を飛ばす行為を一度は止めると回答したものの、脱北者団体の批判を受け態度を硬化させつつあります。
すでに900個のゴミ風船が韓国に
北朝鮮が風船に結び付けて飛ばした紙くずや汚物など大量のゴミがくくりつけられたゴミ風船は韓国軍によると確認されただけで900個に到達。道路に散らばった紙を見てみると、本当のゴミクズではなく、わざわざ鋏を入れて切り裂いた跡があるようです。厳しい食糧事情にあり、物資に乏しい北朝鮮、飛ばすためのゴミも足りず自作したのでしょうか?しかし、笑ってばかりもいられないようで、中には石のような重いものもあり、ソウルではゴミ風船が車に落ちてフロントガラスが割れる被害も出ています。さらに、仁川空港でも浮遊するゴミ風船と、落ちたゴミ風船の掃除でフライトに影響が出ました。
切っ掛けは脱北者集団のビラ
北朝鮮のゴミ爆弾のきっかけは5月10日、北朝鮮からの脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラを韓国から飛ばした事でした。北朝鮮は対抗措置として大量のゴミ風船を飛ばしたというのです。
韓国の報復勧告に態度を軟化するも
韓国政府は北朝鮮のゴミ風船に対し、なんらかの対抗措置をとる考えを表明。北朝鮮は、これを受け、ゴミ風船を飛ばすことを中断すると発表しますが、同時に脱北者団体がビラを撒いたらこれまでの百倍のゴミ風船を飛ばすと警告してきました。韓国では脱北者団体が、さらなるビラ撒きを計画しているそうで、その場合、中断している北朝鮮のゴミ風船が、再開される可能性があります。まるで子どものケンカのような騒動、まだまだ続くのでしょうか?
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