最近、汚物や紙切れを詰めたゴミを風船につけて韓国へ飛ばす嫌がらせを続けている北朝鮮。当初、その行動は脱北者団体の北朝鮮批判のビラ撒きに対する反発とされていましたが、それ以外にも韓国の尹錫悦政権の北朝鮮への強硬姿勢も影響しているようです。
北朝鮮を苛立たせる韓国の強硬姿勢
韓国の尹錫悦政権は発足以来、一貫して対北強硬策を敷きアメリカ軍などとの大規模な合同軍事演習を続けています。これらの韓国の行動はアメリカを仮想敵国とする北朝鮮を刺激しているようです。そこで、北朝鮮は韓国の挑発に対し北朝鮮に有効な反撃と報復能力がある事を誇示する必要性が生まれ、それが度重なる弾道ミサイルの発射や7度目になる地下核実験の実施を示唆する金正恩の発言に繋がっているようです。
コケ脅しを続ける北だが結果は真逆に
しかし、弾道ミサイルや地下核実験は別としても、ゴミ風船を大量に飛ばして韓国に嫌がらせをするのは完全な悪手でした。国を挙げての迷惑行為は韓国国民を怒らせ、北に対する強硬路線を取る尹錫悦政権への追い風になっているのです。韓国政府は6月4日に軍事境界線付近で敵対行為をしないとする南北間の軍事合意の効力を全面停止することを閣議決定しました。今回の措置は、北朝鮮が汚物などをつけた風船を韓国に向けて飛ばしたことへの対抗措置です。ゴミ風船を飛ばした事が結果的に北朝鮮の力の無さを露呈してしまいました。
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