世の中には一度会った事がある人の顔を時間が経過しても記憶できる人がいますよね?ビジネスや政治の世界でも人の顔と名前を一致させる事が上手な人は出世すると言われています。従来、この能力は超認識能力と呼ばれ訓練で鍛える事が出来るとされてきましたが、最近、遺伝による部分が大きい事がハッキリしてきました。
英語ではスーパーレコグナイザーと呼ぶ
一度見ただけの人の顔を多く認識できる能力は「超認識力」と呼ばれ、その特殊能力の持ち主は英語では「スーパーレコグナイザー」と呼ばれています。この超認識能力を持つ人は、10年以上前に一度、見かけただけの人の顔を認識していて、10年後偶然再会した時に、その人の顔を覚えていられる程だそうです。研究者は2009年に人の顔認識能力について、多くの被験者を集めて大規模な実験を行い、その中で突出して人の顔を覚えるのが得意な人々がいる事に気づき「超認識能力」と「スーパーレコグナイザー」という言葉を造りました。
超認識能力は遺伝
以前は、超認識能力は訓練によって身に着けられると思われていました。しかし実際は一定のレベルまでは訓練で伸ばせるものの、スーパーレコグナイザーのようなずば抜けた能力までは引き上げられない事が判明しました。この特殊能力は遺伝が関係していて、スーパーレコグナイザーの素質がある人は全人類の1~2%程度だそうです。
警察や出入国管理局、情報機関で求められる能力
この類まれな特殊能力は、21世紀の情報化社会において大きな意味を持ちます。例えば、イギリス、ウェストミッドランド州の警察補助員、アンディ・ポープさんは4年間で850人以上の犯人を特定し州の犯罪検挙率を上昇させています。ポープさんのような超認識能力の持ち主が、出入国管理局や情報機関に採用されたら自爆テロのような凶悪事件を未然に阻止するのにとても役立つ事でしょう。
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