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中国軍は1週間で台湾に地上部隊を送れる[日本政府が分析]

2024年7月19日


テレビを視聴するkawauso編集長

 

従来、台湾有事が起きた際に中国軍が台湾を占領するまで1ヶ月を要するとされていました。しかし日本政府が昨年の中国軍の演習を分析した結果、中国軍は最短で1週間以内に地上部隊を台湾に上陸させる能力を持っている事が判明しました。日本政府は、中国軍がアメリカが軍事介入する前に台湾を制圧する超短期決戦を想定しているとして警戒を強めています。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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昨年夏の中国の軍事演習から分析

軍艦(明治時代)

 

日本政府が分析したのは、中国軍が昨年夏頃、一ヶ月をかけて国内や近海など各地で行ったミサイル発射や艦艇などによる訓練です。その分析では各部隊が同時並行で作戦を実施したケースでは、台湾周辺の海上や上空封鎖から地上部隊の上陸まで数日程度で遂行できることが分かりました。具体的な中国軍の台湾侵攻は、海軍艦艇が海上を封鎖しミサイルで台湾の軍事施設を攻撃、その後揚陸艦や輸送ヘリで地上部隊を投入して陸地に橋頭保を建設し、ここをベースに揚陸艦や民間の大型貨物船で部隊や戦車を投入する流れです。

 

 

中国軍は超短期決戦を志向

世界史07b 中国の国旗b

 

中国軍は年々強化されているとはいえ、アメリカが軍事介入した場合、台湾の早期占領は不可能です。そのため、中国軍はアメリカ軍の主力部隊が台湾の救援に向かう前に決着をつけたい考えで、その際には武力攻撃と重要インフラへのサイバー攻撃を組み合わせて、日本やアメリカの対応を遅らせるハイブリッド攻撃を仕掛けてくると考えられています。

 

 

 

日本政府の対応は可能か?

国会議事堂

 

台湾有事が現実に起きた場合、国境を接する日本は台湾に在留する約2万人の邦人の保護や台湾に近い沖縄県・先島諸島の住民避難が焦点になります。しかし、2016年に施行された安全保障関連法案では、アメリカ艦船への後方支援を可能にする「重要影響事態」や限定的な集団的自衛権行使が可能になる「存立危機事態」などの適用可否を政府が判断する必要があります。また、致命的なのはこれらが決定されても自衛隊が出動するには、原則、国会の事前承認が必要である事です。現時点では自民党が衆参両院で多数ですが、今後の選挙で、衆参にねじれが起きた場合、80年の平和ボケに眠る与野党の国会議員が一致して、緊急事態に対応できるかどうかが問題になります。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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