ウクライナのゼレンスキー大統領は8月27日、キーウで開催されたフォーラムにて、ロシア軍による26日の大規模攻撃に対し、NATOから供与された米国製F16戦闘機を使用し、ロシア軍のミサイルや無人機を撃墜したと発表しました。ウクライナは今月からF16の本格運用を開始しており、ゼレンスキー大統領はF16の戦果を称賛し、さらなる供与を同盟国に要請。また、ウクライナ国産の弾道ミサイルの実験成功も明らかにし、長距離兵器の国産化を進める意向を示しました。
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F16戦闘機の戦略的役割
F16戦闘機の実戦投入が始まったものの、多くの専門家はF16がこの戦争の流れを決定的に変える「ゲームチェンジャー」にはならないとの見解を示しています。それでも、ゼレンスキー大統領がF16の戦果を強調する背景には、ロシア領内への越境攻撃と同様、プーチン大統領への圧力を強め、和平交渉を有利に進めたいという政治的意図があると考えられています。
和平交渉に向けた動き
さらにゼレンスキー大統領は、戦争終結に向けてロシアを交渉のテーブルに引き込むための和平案を準備しているとし、このプランを現職のバイデン大統領および次期大統領候補のハリス副大統領やトランプ前大統領に提示する考えを表明しました。9月にはバイデン大統領との会談を予定しており、この和平案について説明する予定です。
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