ロシア西部に位置しウクライナに隣接するベルゴロド州のグラトコフ知事は8月27日、SNSを通じて、ウクライナ軍が州内への侵入を試みているとして住民に警戒を呼びかけました。ロシア国防省の情報では、国境の状況は依然として厳しいが統制は保たれているとしています。さらにグラトコフ知事は、ウクライナ軍による無人機攻撃が州内で発生。商業施設や住宅に火災などの被害が生じたと報告しています。
ウクライナ東部の厳しい防衛戦と成功した反撃
同日、キーウでおこなわれたフォーラムに出席したウクライナのゼレンスキー大統領はキー記者会見で、ウクライナが開発した弾道ミサイルの実験成功と、欧米から供与されたF16戦闘機の運用開始について言及、これらの攻撃により、ロシア軍のミサイルを破壊するなど、一定の成果を上げたと述べました。
クルスク州で594人のロシア兵を捕虜に
また、フォーラムでは、シルスキー総司令官もビデオ通話で会見に参加、ロシア西部クルスク州への越境攻撃で1294平方キロメートルに及ぶ地域と100の集落を掌握、合計で594人のロシア兵を捕虜にしたと報告しました。一方で、ウクライナ東部のポクロウシクではロシア軍は人員や兵器で優位に立ち、積極的に大砲や航空戦力を投入しウクライナ軍は依然、困難な戦況であることを強調しました。
▼こちらもどうぞ
ウクライナとロシア、クルスクとドネツク州で集落掌握を[強調]