7月5日は、「江戸切子の日」。これは、ガラスをカット(切子=きりこ)する音「キリコ(7・5)」の語呂合わせから制定されました。江戸切子とは、江戸時代後期に生まれた日本の伝統工芸で、ガラス表面に繊細な模様を彫り込む装飾技法のことです。
実はイギリス生まれ!?驚きのルーツ
驚くべきことに、江戸切子の技術はイギリスのカットグラス技術がベース。1850年代に西洋の職人が長崎で技術を伝え、それが東京の下町・江戸に広がり、日本独自の美意識と融合して進化しました。
同じ模様は二度と作れない?
江戸切子はすべて手作業。職人の感覚と経験で“1本1本”彫り込まれます。そのため、同じ模様を完全に再現するのはほぼ不可能。つまり、手にしたその1点は世界でただ一つの輝きなのです。
まとめ:あなたの身近にある“キリコ”、見つけてみませんか?
もし自宅やお店で見かけたら、江戸切子の繊細な模様をよーく観察してみてください。そこには、ガラスに命を吹き込んだ職人の“手”があります。