動物の死の定義は、呼吸の停止、心臓の停止、瞳孔の拡散の三兆候説や、脳が機能を停止した時の脳死説などがありますが、動いているものが全く動かなくなるので分かりやすいです。一方で脳を持たない植物には、当然、脳死はないですし、基本的に動かないので動物のように生死がハッキリしません。植物の死の定義はどうなっているのでしょうか?
植物は完全に成長出来なくなった時に死ぬ
植物の死は成長に必要な水と太陽光が失われた瞬間からゆっくりと始まります。栄誉補給が出来なくなった植物は、細胞内の溶液の蒸発量が給水量を上回ってどんどんしおれていき、やがて全ての細胞から外へ膨らむ「膨圧力」が失われ成長出来なくなった時、植物は死にます。それ以外にも、樹木が根元から切り倒された時は、根からの栄養補給が失われて成長出来なくなり死んでしまいます。つまり植物の死は完全に成長しなくなった時に訪れると言えるでしょう。
植物の死の定義は難しい
しかし、完全に成長が停止して死んだ状態の植物でも、例えば本体から枝を切り離して、挿し木をすると息を吹き返して成長を開始したり、切り株から新しい芽が生えてくる事があります。動物と違い心臓や脳を持たず細胞がそれぞれ独立している植物の死はやはり一様ではないようです。
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