格差社会が拡大する中で、再び脚光を浴びている資本主義を批判したマルクスの資本論。しかし、難解で長い資本論を読むのはハードルが高いですよね?でも知ったかぶりしたい、簡単に内容が知りたいというあなたに「資本論」の内容を500文字で解説します。
この記事の目次
資本論を500文字で解説
①労働力の搾取:マルクスは資本家が労働者を支払う賃金以上に働かせ、その労働力の余りで富を蓄積する事を「盗み」として批判しています。
②労働の疎外:労働者は労働力を通じて生産物を生み出しますが、その設備も生産物も資本家のものです。その為、労働者は生産の手段を資本家に握られ生活のために資本家に依存する事になります。
③あらゆるものが商品となる:資本主義が発展すると労働を含め、すべての物が市場で売買される商品に変換、数値化されます。本来掛け替えのない存在である自然までもが金銭に変換されて富を生む道具となり、環境破壊が激化します。
④不平等:資本主義では、生産手段を持たない労働者と生産手段を独占する資本家の間で富の開きが生じ、それは時間の経過と共に拡大し不平等が固定化します。
⑤経済危機の多発:資本主義は、成長と蓄積に依存します。資本家は景気が悪化して企業の成長が止まると蓄積した資本が減少するので、コストカットで労働者を解雇し経営を合理化します。街には失業者が溢れ労働者は長期的な安定を求める事が出来ません。
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まとめ
①から⑤までが資本論の大まかな内容です。資本論について説明しないといけなくなったときにご活用ください。
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