どれだけ安全運転に留意していても、長い人生では一度や二度は交通違反の切符を切られます。筆者も原付で走行中にブレーキランプが切れている事を理由に巡回中のパトカーに切符を切られました。しかし、一方で違反をしても注意で済んで切符を切られない場合もあります。この基準はどこにあるのでしょうか?
交通違反取り締まりには基準がある
実は警察官は、フィーリングで交通違反を取り締まっているのではなく、一定の取り締まり基準を元に取り締まりをしています。そして基準を満たした場合には切符を切り、基準を満たさない場合には指導勧告に留めるのです。そう聞くと、その基準って何?という話になりますが、これは公開されていません。
切符を切る基準は交通事故につながる違反
具体的な取り締まり基準は不明ですが、発見されれば確実にアウトになる違反はあります。それは飲酒運転、無免許運転、著しい速度違反、危険性が高い信号無視や横断歩行者妨害です。これらは人身事故のような重大な事件に発展しやすいので、基準に照らしても一発アウトです。
逆に、例えば時速15キロ以下のスピード違反は注意勧告で終わるケースが高いです。厳密に言えば、法定速度を1キロオーバーしても道路交通法違反ですが、10キロ前後速度が変わっただけで直ちに交通事故の危険性が高まるとは考えにくく、また、車のアクセルの加減で1キロ単位を神経質に守るとむしろ、速度違反に気を取られて前方不注意など事故のリスクが高くなります。また、停止線で停まらない事も、道交法違反ですが、10キロ以下でノロノロ進んでいる場合とスピードを落とさずに停止線を無視する場合でも、やはり取り締まりの内容は違ってくるのです。
重大な交通事故につながる危険運転はやめよう
つまり、ついウッカリ程度で、ただちに大きな交通事故につながらない違反の場合には、これは現場の警察官の性格やあなたの態度にもよりますが、切符を切られず注意勧告で済む場合もあるのです。普段から安全運転していれば、そう頻繁に切符を切られる事はないという事ですね。
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