ロシア・ウクライナ戦争を戦うゼレンスキー大統領の願いの中に、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟があります。NATO自体がソビエト連邦の軍事的脅威に対する安全保障として成立したので、ウクライナのNATO加盟は当然の悲願ではありますが、現在、アメリカ合衆国の反対などで加盟は認められていません。その理由の中にはウクライナで蔓延していた汚職も影響しているようです。
表の理由はロシアを刺激するからだが…
ウクライナのNATO加盟に消極的な国が多いのは、ウクライナがロシアと国境を接している上に交戦中であり、この段階でウクライナの加盟を認めると、これを西側諸国からの宣戦布告とみなしたプーチン大統領が他のNATO加盟国へ報復攻撃をし、戦争が拡大して第三次世界大戦になる事を懸念しているからと考えられています。
裏の理由は汚職が蔓延るウクライナを警戒
しかし、欧州諸国がウクライナのNATO加盟に消極的なのは、ウクライナ社会に汚職が多いという事があります。ウクライナに限らず旧共産圏では言論の自由が実質ないのでジャーナリズムが発展せず、特に公務員の汚職が酷い事で知られています。ウクライナも例外ではなく汚職に対する市民の目は厳しく、特に汚職の評判が酷かった警察組織ではイメージ一新の為に警官の制服をニューヨークのような黒一色に統一して汚職撲滅をアピールしています。
汚職が多い事でロシアのスパイも蔓延る
また、ウクライナ国内には親露派でロシアからの賄賂を受け取り、機密情報をロシアに流していた政治家もいたようです。戦争に突入した事で汚職どころではないウクライナですが、NATO加盟を許した後で、ロシアのスパイが汚職を通してNATOに入り込み、軍事機密情報を盗み取られては堪らないというのがNATO加盟国の裏側の本音という事も出来そうです。
▼こちらもどうぞ
ロシアが核攻撃を行った場合、アメリカはどこに核兵器を使用するのか?恐怖のシナリオ