2023年7月27日は、朝鮮戦争の停戦から70年目の節目の年です。これにあわせアメリカと敵対関係にある中国では、朝鮮戦争の勝利を讃え、アメリカに勝利した戦いと位置付けるプロパガンダが始まっています。
朝鮮戦争とは?
朝鮮戦争は1950年6月朝鮮半島で勃発しました。当初は北朝鮮の南下から始まり、韓国は連戦連敗して釜山まで追い詰められます。しかし、アメリカが国連軍を指揮して韓国を支援、国連軍は北朝鮮軍を押し戻しました。これに対し中国軍が北朝鮮を支援して参戦し激戦の末、1953年7月27日に北緯38度線で休戦協定が成立しています。
歴史の修正は中国のお家芸
このように朝鮮戦争は、一時期は北朝鮮軍の奮闘で韓国は釜山まで追い詰められました。しかし、その後、アメリカが主導する国連軍が投入されると、たちまち盛り返し中国軍が投入されても情勢は大きく変化していません。ただ、中華人民共和国にとって歴史は武器であり、政治宣伝に過ぎません。それが客観的に正しいかどうかはどうでもよく、武器になるなら、どこまでも歪曲するのです。
現在はアメリカと関係が悪いから朝鮮戦争が必要
現在、中国はアメリカとの関係がうまくないので、朝鮮戦争を抗米戦争と位置づけ、アメリカを追い出して勝利した輝かしい歴史としたいのでしょう。今後、アメリカとの関係が改善されれば、また、朝鮮戦争?なにそれという時代が来るのかも知れません。
▼こちらもどうぞ