NATO(北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は7月5日、ブリュッセルで記者会見し、9日から11日にかけておこなわれるNATO首脳会議でロシアの侵略を受けているウクライナに対し来年少なくとも400億ユーロ(約7兆円)の軍事支援をする事で合意する見通しだと明らかにしました。
トランプ大統領当選に向けての布石か
NATO加盟国はロシアのウクライナ侵略開始より、毎年400億ユーロの軍事支援をしています。今回のNATO首脳会議では、アメリカでウクライナ支援に消極的なトランプ前大統領が返り咲いた場合でも、支援規模を維持する狙いがあると考えられます。
トランプ大統領当選、ウクライナには逆風
トランプ氏は自分なら24時間以内にウクライナ戦争を終わらせると公言していますが、その内容とはお粗末そのもので、現時点でロシアが侵略しているクリミア半島とウクライナ領土をロシアに与えるというものでした。プーチン大統領に歩み寄るトランプのような人物がアメリカ大統領になった場合、ウクライナが2年5か月継続した侵略への抵抗は、かなりの危機を迎える可能性もあります。ロシアの脅威を身近に感じているNATO諸国のウクライナへの援助と国連と国際法を守る世界の連携が今後は重要になるでしょう。
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