長期化するウクライナ戦争を受けて、ウクライナでは海外渡航が制限され、徴兵免除の規定も厳格化されています。この背景には、従軍中の兵士が急速も出来ずに前線に出され続ける事で精神を病んだりするケースが増えた事や、従軍兵士家族の政権への不満も影響しています。しかし、新たな徴兵はより一層のウクライナ国民の嫌戦気分を煽る事に繋がる為、ウクライナ政府は今年5月に法律を改正、一部の服役者へ従軍と引き換えに刑期を免除する制度を整備しました。
ウクライナメディア、受刑者3800人が入隊と報道
ウクライナメディアは、7月23日、議会にあたるウクライナ最高会議の議員の話として、刑務所受刑者3800人がウクライナ軍に入隊したと報道しました。ウクライナでは5月に法律が改正され、一部の受刑者が入隊できるようになり、これを受けて4000人の受刑者が入隊を希望したとされますが、実際の入隊には裁判所の許可が必要でした。しかし今回の3800人が入隊した事で、大半が入隊を許可されたと考えられます。
ウクライナ軍に入隊できる受刑者は1~2万人
ウクライナの法務大臣は、今後の見通しとして、ウクライナ国内に服役する1~2万人の受刑者が軍への入隊を志願するのではないかと答えています。ただし前線に出すには訓練が不十分であり、実際に服役兵が実戦配置されるのは、もう少し先になりそうです。
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