ロシアのプーチン大統領が2022年の2月に始めたウクライナ侵略で、これまでに確認できたロシア兵の死者数は少なく見ても6万人近くにのぼるとロシアの独立系メディアなどが伝えました。
遺族のSNS投稿や地元メディア報道から調査
ロシアの独立系メディアとイギリスの公共放送BBCは、ウクライナ戦争全期間におけるロシア兵の死者数について調査しました。ロシアは自国兵士の死者数を公にしていませんが、遺族のSNSへの投稿やロシアメディアの戦死報道などの公開情報から死者数をカウント、それによると7月19日の段階で確認できた戦死者数は59725人に上りました。実際には、遺族が公表してないケースも膨大に存在すると考えられ、ロシアの戦死者数は最低でも6万人と考えていいでしょう。
ここ数ヶ月で1万人増加
また、ロシアの独立系メディアによるとロシア軍の戦死者はこの3ケ月で1万人近く増えたとしています。これは、今年の2月にロシアが要衝アウディーウカを陥落させた後、攻勢が続いた東部戦線での戦闘激化によるものと考えられます。現在も続いている東部戦線での激闘では、ロシア軍司令部が車両の不足から、歩兵部隊に充分な装甲車両の援護もなく突撃させ、人的被害は甚大な数に上っていると見られます。
ウクライナ軍の死者は公式には31000人
ウクライナ軍でも士気の低下を恐れて、戦死者数を積極的に明らかにはしていません。今年2月にゼレンスキー大統領が明らかにした公式の戦死者数は31000人ですが、その後、ウクライナ政府から公式な戦死者数の発表はありません。
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