ウクライナ戦争では、ロシア軍もウクライナ軍も長距離ドローンを駆使した戦いが続いていますが、7月の1か月間の統計ではウクライナ軍の長距離ドローンが520機に対しロシアのドローンは426機で戦争開始より初めてウクライナ軍のドローンがロシア軍を上回りました。
ロシアはウクライナドローンを撃墜できず
ウクライナは長距離ドローンの数でロシアを上回ったばかりでなく、ロシア軍がウクライナドローンを十分迎撃できていない可能性もあるそうです。これによりウクライナ軍による石油精製所などへの爆撃がロシアに甚大な経済的被害を与えているとして、長距離ドローンの数と性能という戦略的アドバンテージにおいてウクライナはロシアに対し優位にたつかも知れないと指摘する専門家もいます。
同盟国の長距離兵器でロシア領土を攻撃できないジレンマ
ウクライナでは、ゼレンスキー大統領が今年2月、ウクライナ軍に無人機や無人艇に特化した部門を創設し効率的にロシアに反撃すると共にドローンの生産拡大に取り組む考えを示し、その影響を受けてのウクライナドローンの質と数の向上があるのかも知れません。またウクライナメディアは、ゼレンスキー大統領が欧米諸国から供与される長距離兵器をロシア領内に発射する許可が得られない事から、自国の無人機ドローンの射程を伸ばし、頻繁にロシア領内に攻撃を加えているとの見方を伝えています。
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