8月6日よりウクライナ軍が国境を接するロシア西部のクルスク州で大規模な越境攻撃を開始した事について、ウクライナの軍事専門家はウクライナ軍は活発で攻撃的な行動によって作戦上の奇襲という効果を得たとSNSで投稿しました。
ロシアは兵力分散を余儀なくされる
ウクライナの軍事専門家は、今回の越境攻撃について、ウクライナ側の作戦規模からすると、クルスク州のロシア軍だけで迎撃は容易ではなくロシア軍はウクライナ領内の別の戦闘地域から部隊を引き上げざるを得なくなると指摘。ウクライナ軍の越境攻撃の狙いの一つはロシア側の戦力を分散させる事として、それは成功を収めたとしました。また、越境攻撃は単発ではなく、近い将来新しい作戦の方向性が見えるだろうとしています。
ウクライナは越境攻撃を交渉材料に
ウクライナ軍の越境攻撃の目的は、クラスク州ズシャにある欧州向けのガスパイプラインの制圧。ウクライナ戦争を自国民に目隠ししているプーチン大統領に対し、ウクライナ領土へ侵攻を加え、実際にロシア国民に被害を与える事でプーチン大統領の支持率を低下させる狙い、また、冬にも始まるウクライナとロシアの停戦交渉において、ロシア領土を占拠する事で有利な領土交渉をおこなう狙いもあるようです。
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