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スーパーDr華佗の診察日記 何とか出来ないの?
小役人の尹正(いんせい)は、体が熱っぽく、喉が渇き人の声でイライラし、小便が出ないという症状に悩まされていました。華佗は診察して、「熱い物を食べて汗が出れば治ります、出なければ、泣きながら死んでしまうでしょう」と言いました。
尹正は、熱いモノを食べましたが、汗が出ません・・そして、華佗の診断通り苦痛で泣きながら死んだそうです。よく考えると、詰めが甘かったり、治療じゃなくて人を怒らせただけというような話もありますが、全体としては名医です。
曹操に名声が届き、主治医になる
華佗の評判は、ついに天下の3分の2を支配した曹操まで届きます。曹操は原因不明の頭痛と目まいに悩まされていたので、さっそく華佗に治療をお願いすると、華佗は針治療であっという間に治します。曹操は喜び主治医として手元に置くようになりました。でも、華佗の心は少しも晴れませんでした。
低い身分に絶望し曹操の元を離れる華佗
華佗の望みは高い官位でした、若い頃に経書を納めたのも医師として認められたいという願いからでした。ところが三国志の時代の医師は地位が低く、職人や占い師のようなカテゴリに押し込められていました。
なまじ、鄴(ぎょう)のような華やかな都にいると、きらびやかな馬車と、多くの従者にかしずかれた高位・高官がどんどんやってきます。田舎で治療している時には、感じなかった虚しさが華佗を襲います。幾ら病気を治しても褒美があるだけで地位は低いままです。悲しくなった華佗は故郷に医学書を取りにいくと嘘をつき、曹操の元を離れてしまいます。
華佗の嘘を知った曹操は怒り、投獄して殺してしまう
曹操は華佗が戻らないので、何度か催促の使者を出しますが、「妻の看病をしている」と言うばかりで戻ってきません。曹操は華佗を疑い、部下に家を監視させると、妻が病気というのは嘘であるという事が判明しました。
「おのれ!華佗、ワシを騙したなぁ!」
曹操は華佗が嘘をついて自分から逃げた事を許せず、強引に故郷から引きずり出すと投獄してしまいました。そして、どうして自分の元から逃げたのかと執拗に追及し、荀彧(じゅんいく)が命乞いするのも聞かず、拷問の末に殺してしまうのです。
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