中国春秋時代の後期を描いたキングダム。
老若男女から絶大な人気を得ている歴史大河マンガとして人気を博しております。
キングダムが好きな方なら、
今からご紹介するマンガもきっとすぐにのめり込むことでしょう。
そのマンガの名前を「ビン~孫子異伝~」といいます。
今回はキングダム好きにオススメする「ビン~孫子異伝~」の世界へ
皆様を誘いましょう。
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この記事の目次
「ビン~孫子異伝~」ってどんなストーリーなの!?
まずは「ビン~孫子異伝~」ってどんなストーリーなのかをざっくりご紹介したいと思います。
「ビン~孫子異伝~」の主人公は孫臏兵法(そんぴんへいほう)を記し、
春秋戦国時代の天才兵法家・孫武(そんぶ)の末裔で知られる孫臏(そんぴん)です。
孫臏は斉の将軍・田忌(でんき)に自らの才能を見せつけることによって、
田忌の客として養われることになります。
孫臏と田忌は黄金コンビとして斉の国で有名になり、
周辺各国ばかりか史実にその名を刻むことになるのですが、
この二人の前に異民族の王・撐犁孤塗単于(こうりことぜんう)が斉へ侵攻。
斉王は撐犁孤塗単于を撃退するため、孫臏と田忌のコンビに数千の兵士を与えて、
斉国最終防衛ラインの橋を要害化して撐犁孤塗単于の軍勢を待ち受けることに。
撐犁孤塗単于率いる軍勢は孫臏・田忌の軍勢よりもはるかに大軍であり、
撐犁孤塗単于率いる兵士達の個々の武技と騎馬隊の攻撃力において、
二人が率いる斉の兵士達よりも数倍強い状態でした。
孫臏はこのような圧倒的な不利な状態でありながら、
あらゆる兵法を駆使して最終的に撐犁孤塗単于の軍勢を斉国から、
駆逐することに成功します。
ちょっとざっくりしていますがあまり詳しく「ビン~孫子異伝~」を書いてしまうと
ネタバレになってしまうのでこれぐらいにしておきます。
では「ビン~孫子異伝~」のストーリをざっくりと説明したところで、
「ビン~孫子異伝~」の魅力についてたっぷりとお伝えしていきたいと思います。
「ビン~孫子異伝~」の魅力その1:いくつもの危機を脱する孫臏兵法の数々
「ビン~孫子異伝~」の魅力はなんといっても作品内で登場する
主人公・孫臏が編み出した兵法の数々です。
一例を挙げると単行本第14巻では、
斉の最終防衛ライン・残灰觔(かいふんじん)をめぐって、
孫臏と田忌率いる斉国軍と撐犁孤塗単于の狄戎兵との壮絶な攻防戦が展開。
残灰觔は第一壁~第三壁までを構築していますが、
第一壁、第二壁が狄戎兵の猛攻によって陥落してしまいます。
そして残る防御ラインは残灰觔の第三壁と残灰觔内の本砦だけになってしまいました。
第二壁を守っていた斉国兵は第三壁へ撤退することになるのですが、
狄戎兵が斉国軍を猛追撃。
斉国兵は狄戎兵よりも少ない兵力であるため討ち取られて兵数が減少すると、
残灰觔の守備が不可能になってしまいます。
この絶体絶命の危機を脱するため孫臏はある秘策を発動させます。
その秘策の名を
「ファンファンワン(漢字は変換できないためカタカナで表記させていただきました)」です。
この秘策は残灰觔第二壁から撤退してくる斉国軍を第三壁内に入れるため、
第三壁の門前で孫臏直営の部下である孤鳳卒(クーフェンツ)が、
門を中心として外側に円陣を組んで敵兵を入れない作戦です。
この孫臏が考えた秘策は見事に成功。
第二壁から撤退してくる斉国軍の損害は皆無であり、
門の外で戦っていた孤鳳卒(クーフェンツ)達にも損害はありませんでした。
このように孫臏は自ら編み出した兵法を撐犁孤塗単于率いる圧倒的な異民族の兵士と
互角に戦うため状況に応じて場面で秘策を披露していきます。
孫臏が編み出した兵法の数々によって状況を打開する戦闘は、
まさに見どころでありマンガを読んでて興奮すること間違えないでしょう。
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「ビン~孫子異伝~」の魅力その2:迫力満点の戦闘シーン
「ビン~孫子異伝~」の魅力その2としましては迫力満点の戦闘シーンと言えるでしょう。
平時は今時のマンガに見られるような画風ですが、
一度狄戎兵と戦うシーンに突入するとキャラクター達の表情が激変。
例としましては「ビン~孫子異伝~」20巻での戦いを挙げることができます。
残灰觔全防壁は狄戎兵に破壊され最終決戦となった残灰觔内での激戦。
孫臏は戦に決着をつけるため異民族の大将・撐犁孤塗単于へ一騎打ちを仕掛けます。
撐犁孤塗単于は孫臏の一騎打ちの求めに応じることに。
そして長きに渡って攻防戦を繰り広げてきた斉国と狄の戦いは、
二人の一騎打ちによって決まることになります。
孫臏は劇中では頼りないキャラクターで本当に孫臏兵法を編み出した人物なのか、
疑問に思うくらいです。
しかし孫臏は撐犁孤塗単于との一騎打ちが始まると激しい怒りの色をあらわに。
現在のマンガの画風では決して見ることのできない激怒の表情をしております。
また孫臏に敵対する撐犁孤塗単于も形容しがたいほど
生々しい悪人の顔をしている点も特徴といえるでしょう。
一体どんな表情なのかはぜひ購入して読んでください。
キングダムでは味わうことのできな生々しく、
二人の特徴的な怒りの色や感情のこもった表情こそ、
「ビン~孫子異伝~」の魅力でありぜひ読んで、
感情を爆発しているキャラクター達の表情をご覧になって欲しいです。
「ビン~孫子異伝~」の魅力その3:魅力あふれる孫臏直属の孤鳳卒(クーフェンツ)
「ビン~孫子異伝~」の魅力その3としては、
魅力あふれる孫臏直属の部下である孤鳳卒(クーフェンツ)と言えるでしょう。
孤鳳卒(クーフェンツ)は春秋戦国時代の各地で行われていた戦のせいで、
身寄りがなくなった子供達を孫臏が預かり育て上げた特殊精鋭部隊です。
この孤鳳卒(クーフェンツ)には、
後の春秋戦国時代にその名を刻んだボサボサ頭の熱血漢・張儀(ちょうぎ)と
冷静沈着な蘇秦(そしん)が登場しております。
また女の子のキャラクターも多く登場しており、
孫臏の従者として迎えられた馨逢(しんふぇん)がおります。
馨逢はパーフェクトと言えるボディラインをしており、
孫臏の多くの女性キャラクターの中でも郡を抜いた美貌の持ち主と言えるでしょう。
しかし馨逢にはとても過酷な過去がありこの過去を克服して孫臏に仕えることになります。
馨逢はただの従者として孫臏に仕えた訳ではなく残灰觔での戦いで、
かなりの活躍をしております。
「ビン~孫子異伝~」は孫臏と田忌VS 撐犁孤塗単于の戦いも魅力的で面白いですが、
孫臏配下の孤鳳卒のキャラクター達の活躍にも注目すると
もっと面白く読むことが出来るでしょう。
三国志ライター黒田レンの独り言
キングダムの前日譚となる孫臏を描いたマンガ「ビン~孫子異伝~」の
見どころをご紹介しました。
残念なことに作者・星野浩字氏が体調不良であったため、
連載を続けることが難しくなってしまい最終回を強制的に迎えてしまいます。
しかし星野氏はホームページ等で、
必ず「ビン~孫子異伝~」の続きを公表すると宣言しております。
レンは孫臏とライバル龐涓(ほうけん)との戦いや劇中で登場した張儀(ちょうぎ)、
蘇秦(そしん)達孤鳳卒(クーフェンツ)のその後、
孟嘗君(もうしょうくん)田文がどうなるのかなど知りたくてしょうがないです。
早く続編がみたいです。
星野先生よろしくお願いします。
「ビン~孫子異伝~」はかなり面白いので、
キングダム好きの皆様も大満足すること間違えないです。
ぜひ読んで頂きたいと思います。