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董卓の名言を見れば董卓の真の姿が分かる!?

2019年1月16日


 

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暴力・略奪・権力の乱用などあらゆる悪い言葉、そっくりそのまま当てはまる三国志の英雄・董卓(とうたく)。そんな悪イメージしか持っていない董卓にも名言は存在します。そして今回ここで紹介する董卓の名言を見れば、彼の悪いイメージがガラッと変わってしまうかもしれませんよ。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。戦略設計から実行までの知見を得るためにBtoBプラットフォーム会社、SEOコンサルティング会社にてWEBディレクターとして従事。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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皆さんの董卓のイメージは??

袁家をイジメる董卓

 

皆さんは董卓に対してどのようなイメージを持っているのでしょうか。暴虐な君主で気に食わないやつは片っ端から殺害していく人でしょうか。それとも三国時代の有名人であり力を持っている名士から人望を得ようとしていたイメージでしょうか。これらのイメージは共に董卓に当てはまるといっていいでしょう。しかしここで紹介する董卓のイメージは少し違います。

 

 

部下から慕われていた董卓

異民族に好かれる董卓

 

実は董卓…。部下に慕われていた人物だったのです。ホントかねとちょっとびっくりしている人もいると思います。しかし事実なんです。

 

その証左として董卓は朝廷から異民族を討伐するように命令が下されます。董卓は軍勢を率いて西方に住む異民族討伐を開始。異民族討伐戦の結果は董卓軍の大勝利で終わり、多数の異民族を討ち取る事に成功します。朝廷は董卓が大戦果を挙げたことの褒美として絹を大量に与えます。董卓はもらった絹を自分の物にするのではなく、一緒に戦った兵士たちへ分配。

 

董卓はこの時「為すはすなわち己なれども有するはすなわち士なり(手柄は俺が立てたが、手柄をあげて手に入った物はみんなの物だ)」と言って部下や兵士達に言ってのけるのでした。独占欲の強い董卓とは思えないすばらしい名言だと言え、董卓のイメージがかなり変わってしまうのではないのでしょうか。

 

まだ漢王朝で消耗してるの?

まだ漢王朝で消耗しているの

 

 

漢王朝思いの董卓

ミニチュアで遊ぶ董卓

 

さてもうひとつ董卓のイメージをがらりと変える名言を紹介しましょう。董卓は漢王朝で高位の権力を手に入れるとやりたい放題やりまくった人物として知られていますが、実は漢王朝の腐敗を改善しようと試みた人物だったのです。

 

董卓はある日皇帝に対して「今漢王朝が乱れているのは宦官の偉いやつらが利益と権力を独り占めしているからです。そのため漢王朝の宦官の偉いやつらに任命された人々が好きなように操り、宦官へ賄賂を贈り、自分の地位を高めよう企んでいる為、政治はよくなりません。そのため民衆には大きな不満が渦巻いています。

 

先日異民族討伐へ向かった際、兵士達の士気はぜんぜん上がらず、異民族討伐へ向かうくらいなら宦官をすべてやっつけた方がましだと言っていました。このように宦官がいるせいで政治はダメになって行き、民衆の不満が高まっているのが現状です。すぐに宦官を排除するのが言いと私は考えます」と手紙を送りつけます。

 

この手紙は皇帝の手元に届くことはなく、途中で宦官に取られてしまいます。しかし董卓の漢王朝が腐敗している現状を憂いて、政治を良くしようとする考えは窺い知ることができたのではないのでしょうか

 

 

 

三国志ライター黒田レンの独り言

三国志ライター黒田レン

 

董卓のイメージは以外と部下思いで、漢王朝を良くしようと手紙を送ったりしている所を見ると若いころは熱血漢で義理堅い人物であったことが伺えるのではないのでしょうか。

 

董卓は洛陽で権力を握ってやりたい放題やっていた頃も元からいた部下には厳しい処罰を与えることをあまりしていなかったと思います。また董卓は後年洛陽で権力を握ると霊帝(れいてい)の跡を継いだ皇帝を廃してしまいます。上記の事件は後漢王朝時代最悪の事件でしたが、もしかしたらこの事件は董卓が後漢王朝をクリーンにするために考えた秘策かもしれません。

 

皇帝が変われば皇帝の側近も変化し、宦官達も古い皇帝に仕えていた者達が一掃され、新しい者達が仕えることになります。こうして組織を刷新した後、新しくなった後漢王朝の政府で政治を良くしようと考えていたのかもしれません。

 

参考 【正史三国志魏書】など

 

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君主論

 

 

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黒田廉(くろだれん)

黒田廉(くろだれん)

三國志が大好きです。オススメのマンガは曹操を描いた蒼天航路がオススメです。三國志の小説のオススメは宮城谷昌光氏が書いた三國志です。好きな食べ物はマグロ、ぶり、アジが大好きな猫です。

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