今回は、2019年の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で、主役の1人である田畑政治について取り上げます。
この記事では、『いだてん〜東京オリムピック噺〜』で取り上げた田畑政治と大河ドラマの田畑政治を比較する形で取り上げます。
田畑政治とは?
田畑政治は、1898年に静岡県浜松市に生まれました。東京帝国大学卒業後に朝日新聞社に入社しました。
新聞記者だけでなく、地元浜松で水泳指導者も務めました。1932年のロサンゼルスオリンピックなどで日本代表監督を務めました。
田畑政治は戦前にオリンピック招致に成功しています。1940年の東京オリンピックに招致することに成功しましたが、日中戦争や第二世界大戦が激化したことによりこの東京オリンピックは開催中止となりました。幻の東京オリンピックとして知られています。
戦後、田畑は1948年に日本水泳連盟の会長に就任しました。日本が独立を果たしてから1952年のヘルシンキオリンピックと1956年のメルボルンオリンピックで日本選手団の団長を務めました。GHQの占領下にあった頃から東京にオリンピックを招致することに力を入れ、1964年の東京オリンピックの招致に成功しました。
当時、1964年の東京オリンピックはアジア初の開催で、有色人種国家初のオリンピック開催となりました。東京オリンピック後、1973年から4年間日本オリンピック委員会(JOC)の会長を務め、1984年に死亡しました。
大河ドラマの田畑政治
大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』によれば、主役は日本人で初めてオリンピックに参加した金栗四三と東京にオリンピックを招致した田畑政治の2人です。リレー形式で演じることが決まっています。金栗四三役は中村勘九郎が、田畑政治は阿部サダヲがそれぞれ演じます。語り手は古今亭志ん生で、ビートたけしが演じます。
ここでは、大河ドラマの田畑政治について取り上げます。俳優の阿部サダヲが田畑政治役を演じます。ただし、俳優の阿部サダヲは病弱で泳げないようです。実際の田畑政治と田畑政治を演じる阿部サダヲにも注目したいと思います。
大河ドラマの田畑政治は「水泳のために生まれた男」として取り上げられます。日本水泳の基礎を築いた人物として、政治記者をしながら日本の水泳選手のコーチを務め、戦前のロサンゼルスとベルリンのオリンピックに参加しました。
戦前に参加したロサンゼルスとベルリンの両オリンピック大会で、日本の国旗日の丸を見て涙する日系人の観客を見てオリンピックに魅了され、東京オリンピックの招致に向けて精力的に活動します。
1940年の東京オリンピックの招致に成功しますが、戦争の激化により開催を中止せざるを得なくなりました。戦後すぐにマッカーサーと直談判して、日本はスポーツ界での国際復帰に成功し、1964年の東京オリンピック招致に成功します。
東京五輪ライターオフィス樋口の独り言
今回は田畑政治について、『東京オリンピックのキーマン田畑政治』を基に実際の田畑政治と大河ドラマの田畑政治を比較する形で取り上げました。大河ドラマを通して、田畑政治ともう1人の主役である金栗四三に注目したいと思います。
大河ドラマを通して、田畑のオリンピック招致活動で精力的に活動した姿に注目したいと思います。『東京オリンピックのキーマン田畑政治』の東京五輪ライターオフィス樋口の独り言で、2024年のオリンピック開催地に立候補していたパリとロサンゼルスについては、2024年開催地にパリ、2028年開催地にロサンゼルスにそれぞれ開催することが既に決まったことを取り上げました。
この大河ドラマを通して、いつ頃から招致や開催費用が莫大になったのか、どのようにすれば開催費用を削減することができるのか注目したいと思います。
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