廃藩置県とは?中央集権国家を目指した改革を分かりやすく解説


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薩長同盟が結ばれるシーン 坂本龍馬と西郷隆盛と桂小五郎

 

『中央集権国家を目指して(1)―版籍奉還とは―』では、

藩主が薩長土肥にならって

土地と人民を明治政府に返上させたと版籍奉還について取り上げました。

 

土地と人民を明治政府に返上すると、

旧藩主は知藩事として引き続き支配し続けました。

知藩事は明治政府から給料を受け取っていたため、

明治政府の財政状況は悪化していました。

今回は版籍奉還後のさらなる改革として廃藩置県を取り上げます。

 

今回の記事では、

西郷隆盛(さいごうたかもり)が実行した廃藩置県はどんな偉業?』

で取り上げなかった北海道と沖縄県についても取り上げます。

 

関連記事:樺太千島交換条約とは?分かりやすく解説

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廃藩置県とは?

 

版籍奉還後、旧藩主は知藩事として幕府時代からの藩の領地を支配し続けていました。

知藩事としての給料は明治政府から受け取っていましたが、

1871年に廃藩置県が行われました。

廃藩置県により知藩事という役職はなくなり、

リストラされました。

 

廃藩置県後、日本の政治はどのように変わったのでしょうか。

『西郷隆盛が実行した廃藩置県はどんな偉業?』では、

廃藩置県後の府と県の数を3府302県から3府43県にまで減らしました。

なお、府は東京・大阪・京都の重要地に置かれました。

 

廃藩置県により全国の府県の首長は府知事・県令となり、

中央から役人が派遣されました。

当時の府知事・県令は、

戦後の都道府県知事とは異なり、

選挙では選ばれていません

 


 

廃藩置県当時の北海道

 

ここでは廃藩置県当時の北海道について取り上げます。

江戸時代、北海道は蝦夷地と呼ばれていました。

ただし、松前藩があったのは現在の渡島半島で、

現在の函館市辺りでした。

 

18世紀にラックスマンが根室に来航するなど

ロシアが日本に接近するようになりました。

江戸幕府の老中だった田沼意次(たぬまおきつぐ)は、

『赤蝦夷風説考』の著者である工藤平助(くどうへいすけ)の意見を採用し、

蝦夷地探検を始めました。

蝦夷地探検に派遣された人では、

樺太を探検した間宮林蔵(まみやりんぞう)や千島列島を探検した近藤重蔵(こんどうじゅうぞう)らが有名です。

 

明治時代になると1871年に廃藩置県を断行しましたが、

北海道だけ他の府県と異なりました。

1868年に明治政府は箱館に北海道を設置し、

1869年には北海道開発と経営の行政機関である開拓使を東京に設置しました。

 

箱館(現在の函館)には開拓使の出張所を置きました。

1871年に開拓史の役所を箱館から札幌に移しました。

開拓使は1882年に廃止されましたが、

県制によって北海道には札幌・函館・根室の3県が設置されました。

 

1886年に北海道庁が設置され、

開拓の中心となる役所となるとともに札幌・函館・根室の3県は廃止・統合されて、

現在の北海道になりました

 

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幕末ライターオフィス樋口の独り言

幕末ライター オフィス樋口

 

今回は廃藩置県の概要と廃藩置県当時の北海道について取り上げました。

北海道については開拓使設置から現在に至るまでの過程を取り上げましたが、

北方領土を含む千島列島については詳しく取り上げませんでした。

 

千島列島については

『樺太千島交換条約とは―開国から現在の北方領土問題に至るまで―』

で取り上げます。

 

高校時代に日本史の授業をとっていた読者の中には、

学校や予備校の先生が廃藩置県の例外として

北海道よりも沖縄県のことを強調していたという印象を受けた人がいるかもしれません。

 

1871年に廃藩置県が断行されると、

琉球王国は沖縄県ではなく琉球藩が設置されました。

尚泰(しょうたい)は琉球藩の藩主となりましたが、

1879年に琉球処分により琉球藩はなくなりました。

琉球藩は沖縄県と名前を変えて日本の一部となり、

現在に至っています。

 

今後、琉球王国が現在の日本の一部である

沖縄県になるまでの過程について注目したいと思います。

具体的には、

江戸時代初期に琉球王国が薩摩藩の属国となってから

琉球処分により沖縄県となるまでの過程と

琉球処分から現在までの沖縄県について注目したいと思います。

 

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