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この記事の目次
三国志時代の特徴。牙門
データには入れていませんが、三国志の時代に発展した組織に牙門があります。牙門とは、元々、軍隊が駐屯する陣営の門の意味でしたが、その守備隊が独立して、単体の部隊へと進化していきました。
牙門の兵力は100人から2000人と人数に幅があり、将軍が率いる兵力よりは小さいですが、独立部隊として働き、リーダーは牙門将と呼ばれました。
『新解釈・三國志』にも登場した趙雲は、長坂の戦いで劉備の息子である阿斗を救いましたが、その功績もあり牙門将に昇進しています。牙門は独立部隊としてだけではなく、将軍の指揮下に入ったり、国境を警備したりと幅広く活躍していました。
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少ないけどエリートの騎督
漢民族は基本農民なので、基本戦力は歩兵で騎兵は少数でした。しかし、遊牧民との戦いを通して、騎兵も必要になり軍の中には騎兵を付属させているケースもあります。三国志演義で武力最強の呂布は、史実でも騎兵を率いている事が分かります。
ただ、三国志の時代は、国が分裂して国力が総体では低下しているので国が直接騎兵を保有するのが難しく遊牧民から人間をスカウトして騎兵を率いさせたりしました。騎兵の隊長は騎督と言い、遊牧民族の王がそのまま騎督になったりしています。
三国志ライターkawausoの独り言
大事な事なので、もう一回言っておきます。
三国志の将軍とは、
1つの軍に1人だけ存在し、作戦を相談する幕僚や軍楽隊、専属の親衛隊を持ち、(基本的に)その支配下に5つの部(兵団)を持ち、命令によりそれらを動かす人。
やや長いですが、この2行ほどを覚えておけば、将軍の役割について大体理解できるのではないかと思います。
参考文献:史実三国志 宝島社
参考文献:三国志軍事ガイド 新紀元社
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