司馬防は司馬懿や司馬朗の父ですが、経歴はなかなか面白い人です。洛陽令や京兆尹(都知事)を歴任した後で年老いてから騎都尉になっています。騎都尉とは近衛兵団の隊長クラスですが、なんで文官畑を歩んだ司馬防が高齢になってから武官の騎都尉を選んだのか不思議です。
また、司馬防といえば公にも私的にも態度が厳しく息子に対しては徹底スパルタだったようです。何しろ、20歳を過ぎて加冠した息子たちでさえ、防が座れと言わないと座らない。進めと言わないと進まない。喋っていいというまでしゃべらないというのですから徹底しています。
色々考えると司馬防はスパルタというか、万事軍隊式だったのかも知れません。すべて号令で息子達に指示したとしたら、案外元々は軍人になりたい人だったのかも知れない、そのお陰もあってか司馬懿は軽々と強行軍が出来るような名将軍になりましたが…
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