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日本で生卵が食べられる理由は?世界で生卵はタブー

2022年12月16日


 

ご飯を食べる薩摩藩士

 

 

食通で知られる北大路魯山人の一番の好物は卵かけごはんだったそうです。魯山人に限らず、日本では生卵を使った料理は多いですよね?牛丼には生卵をかけないと食べた気がしないという人もいますし、うどんにも卵を落して月見うどんにしたりします。しかし、こんな風に加熱しない卵を食べるのは、世界でも稀な習慣って知っていますか?

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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【レポート・論文で引用する場合の留意事項】 はじめての三国志レポート引用について



海外では生卵は感染症を招き危険という認識

疫病が流行った村

 

 

海外では、卵ばかりではなく生の食材は一般的に敬遠されます。それは、生の食材には細菌がついているのが常識だからです。鶏の卵にも、糞便とともにサルモネラ菌が付着する事がよくあり、それを食べて食中毒を起こすケースが過去に多かったからです。そのため、海外では卵は火を通して焼くか茹でるのが当然で、そのため、卵の賞味期限は数ヶ月に設定されています。

 

 

潔癖な日本では卵が徹底的に品質管理される

日本史01 煙を吐く工場

 

 

では、どうして日本では生卵を食べる事が出来るのか?それは日本の卵に対する品質管理が厳しいからです。日本では法律で鶏舎の環境を整える事が義務付けられ、出荷する際には、鶏卵の殺菌と洗浄が必ず行われます。これは日本では生食を前提に食品の安全基準が設定されているためで、卵の賞味期限が2週間前後と短いのもその影響です。

 

 

法律を守る律儀な精神が卵の生食を維持する

医者の顔もあるコナン・ドイル

 

 

もっとも、いくら国が厳しい衛生基準を設けても生産者が儲け第一主義で、基準を疎かにすれば卵の生食は怖くてできません。しかし、日本では法律を守る律儀な人が多いので自主的に衛生管理を徹底していて、私たちは安全に卵の生食が出来るのです。

 

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台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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