世界最強は誰しも一度は憧れる言葉ですね。さらに個人を超えて国としてどの国が最強か?となるとやはり気になるモノ。同じ事を考えている人は世界中に多いようで、昨年の大晦日、アメリカUSニューズ&ワールズ・レポートが2022年世界最強の国ランキングを発表していました。最強の国というとあの国やあの国が思い浮かびますが、日本は第何位なんでしょうか?
世界最強国はアメリカ
USNWRが1位認定したのは、やはりアメリカでした。評価は「世界で最も支配的な経済および軍事強国」というもので文化的にも音楽、映画、テレビで表現される大衆文化のかなり大きな部分を主導し全世界に影響力を拡大しているとしました。
マイナスポイントとしては、「世界最強の国であるにもかかわらず、依然として人種的緊張、所得不平等、ますます二極化する有権者など国内問題にも直面しているとも評価しました。2位は中国、3位はウクライナ侵略の真っ最中のロシアで皮肉な事に世界を振り回す迷惑国家がベスト3を占めています。
日本はまさかの…
ところで日本は何位なのでしょうか?ランキングは4位をドイツ、5位をイギリスとした後で6位を韓国とし7位がフランスで8位でようやく日本が登場します。日本は昨年6位でしたが韓国と席を変えて2ランク下落した事が分かりました。韓国が上昇した要因は、国民総貯蓄が世界一である事や着実な経済成長で貧困が減少したこと、外国人投資家の保有比率が高い事を評価しての事です。
ウクライナが14位にランクイン
今回の調査で注目を集めたのがロシアと交戦中のウクライナで前年の33位から14位に大きく上昇しました。理由はロシアとの戦いにより、EUやNATOだけではなくアメリカを含む国家から莫大な政治的軍事的支援を受けているとします。
この支援の大きさの背景には、ウクライナがロシアに敗れた場合、ロシアがさらなる侵略を開始する可能性が高く、同じく覇権国である中国も台湾に対し軍事進攻をするとも見られていて、ウクライナ戦争は局地戦ではなく自由主義陣営と独裁主義陣営の激突の縮図になっているからです。
しかし、これらの援助が役に立つのはロシアが撤退してウクライナが戦後復興にかかれるかどうかにかかっていて、破壊されたインフラや人的資源の回復には数十年の時間が必要とも書かれています。
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あくまでも目安
この世界最強国ランキングはUSNWRが世界85カ国の17000人を対象にして政治、経済、軍事力を含めた国家影響力を加算したものですが、もちろん、どのデータを重視するかで順位は大きく変わります。そのため、あくまで目安という事なので悪しからずご了承下さい。
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