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缶詰と缶切りの発明は同時ではなかった!一体どうして?

2023年2月9日


youtube背景02 レトロな居酒屋

 

現在の缶詰は、ほとんどがパッ缶式になっていて、プルを引くと大して苦労なく中身を取り出す事が出来ますよね?しかし数十年前までは、缶詰を開けるには缶切りが必要でした。筆者が幼い頃は、この缶切を自力でまわす事が出来ず、自分一人で缶切りを開けられた時には達成感が半端なかったものでした。しかし、缶詰とセットの缶切り、実は缶詰の発明から48年も経過してから発明されたのです。

 

 

監修者

ishihara masamitsu(石原 昌光)kawauso編集長

kawauso 編集長(石原 昌光)

「はじめての三国志」にライターとして参画後、歴史に関する深い知識を活かし活動する編集者・ライター。現在は、日本史から世界史まで幅広いジャンルの記事を1万本以上手がける編集長に。故郷沖縄の歴史に関する勉強会を開催するなどして地域を盛り上げる活動にも精力的に取り組んでいる。FM局FMコザやFMうるまにてラジオパーソナリティを務める他、紙媒体やwebメディアでの掲載多数。大手ゲーム事業の企画立案・監修やセミナーの講師を務めるなど活躍中。

コンテンツ制作責任者

おとぼけ

おとぼけ(田畑 雄貴)

PC関連プロダクトデザイン企業のEC運営を担当。並行してインテリア・雑貨のECを立ち上げ後、2014年2月「GMOインターネット株式会社」を通じて事業売却。その後、「はじめての三国志」を創設。現在はコンテンツ制作責任者として「わかるたのしさ」を実感して頂けることを大切にコンテンツ制作を行っている。キーワード設計からコンテンツ編集までを取り仕切るディレクションを担当。


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缶詰はナポレオン1世の時代に誕生

退却する敵軍を全滅させる冷酷なナポレオン

 

史上最初の缶詰は1804年、食料調達に悩んだフランス皇帝ナポレオン1世が、長期保存可能な食品のアイデアを求めた時、フランス人のニコラ・アペールによって発明されました。アペールはガラス瓶の中に食品を詰めて密閉するアイデアを出しますが、瓶は重く、破損しやすい欠点があり、長期の行軍には向きませんでした。

 

 

1810年ブリキの缶詰が発明される

日本史01 煙を吐く工場

 

1810年イギリスのピーター・デュランドが金属製容器に食品を入れる缶詰を発明します。これにより、食品を長期保存、携行する事が容易になりますが初期の缶詰は殺菌に問題があり、度々缶詰が発酵して缶が破裂する事故を起こしていました。また密封用のハンダに鉛が多量に含まれていて食べた人が鉛中毒で死亡する事故もありました。

 

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缶切りが中々発明されない理由

軍事の才能もピカイチなナポレオン

 

当初、缶詰は軍用や探検家用に限られていたので缶切りは発明されませんでした。戦場には銃剣や斧など、鋭利な刃物は多くあり、どうにもならない時には、銃弾でブリキを破壊すればよかったからです。

 

朝まで三国志201 観客2 モブでブーイング

 

 

しかし、缶切りがないと、缶詰の中身は飛び散ったり、流れ出したりしない固形物に限られますし、缶詰の需要が拡大して一般家庭にも卸すようになると開けにくいと不満の声が高まります。そこで、1858年アメリカのエズラ・J・ワーナーが缶切りを発明すると大ヒット。また、缶切りの発明により、固形物以外に液体も缶詰に詰められるようになり缶詰のバリエーションが広がり、より普及が進んだのです。

 

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kawauso

台湾より南、フィリピンよりは北の南の島出身、「はじめての三国志」の創業メンバーで古すぎる株。もう、葉っぱがボロボロなので抜く事は困難。本当は三国志より幕末が好きというのは公然のヒミツ。三国志は正史から入ったので、実は演義を書く方がずっと神経を使う天邪鬼。

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