世界で最強の軍事力を持つ国のランキングはよく出てきますが、世界で最弱の軍事力を持つ国はどこでしょうか?今回は軍事力を指数化できた世界135カ国で軍事力ワーストの国を3つ紹介します。
3位 スリナム
スリナム共和国は南アメリカの北東部に位置する共和国で東にフランス領ギアナがあります。面積は日本の半分ほどですが、人口は61.3万人と日本の鳥取県クラスでしかありません。そんなスリナムの軍事力は兵員2270人、航空戦力3 戦闘機・戦車0、主要艦艇は3、軍事費は6740万ドルで87億円程度です。
2位 リベリア
リベリアは西アフリカの共和制国家で北はギニア、東はコートジボワールと国境を接しています。人口は519万人で面積は111.400㎢で日本の約3倍です。リベリアは1847年にアフリカからアメリカに連れてこられた黒人解放奴隷の子孫がアメリカ合衆国の支援を受けて西アフリカに建国した国です。この時、解放奴隷をリベリアに送り届けた艦隊の指揮官には、あのペリー提督がいます。
建国の経緯から解放奴隷の子孫が社会の上流階級をなし、現地住民を圧制で虐げる体勢が続き、その余波で1989年から2003年にかけて断続的に2度も起きた内戦で、現在も世界最貧国の1つになっています。そんなリベリアの軍事力は、兵員1500人、航空戦力0、戦闘機0、戦車0、主要艦艇0。軍事費は1000万ドル日本円で11億円です。
1位 ブータン
ブータンは南アジアにある立憲君主制国で北を中国、東西南をインドという二大強国に挟まれています。人口は867,775人、面積は38.400㎢と日本の1/10で、GDPも低いですが、国民総幸福GNHは世界1位でした。
ブータンは外交的にはインドの支援を受けつつ、北の中国の圧迫に耐えている状態ですが、近年はじわじわと中国に領土を削られている状態に悩んでいます。そんなブータンの軍事力は兵員7万5000人、航空戦力2、戦闘機0、戦車0、主要艦艇0(内陸国)で軍事予算は1000万ドル日本円で11億円です。
軍事力が弱い=平和な国ではない
軍事力最弱ランキングを見てきましたが、軍事力が弱い=平和な国ではない事が分るかと思います。軍事力は相対的なものであり、隣国が軍事力を強化すると、周辺国も別の予算を犠牲にして軍事力を強化していきます。ロシアの侵略を受けたウクライナは、侵略を追い返した後は、西側諸国の軍事援助を受けて軍事力が大幅に強化される事が確実視されています。今回の軍事力最弱ランキングも国際情勢次第では、ランキングが大幅に変化するかも知れません。
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