現代の世界では、ITによって企業が安い労働力を求めて移動するため、スキルを持たない人々は低賃金で働き、多忙で貧困に苦しむことがあります。これを「新しい底辺層」と呼び、このリスクを回避するためには、何をすべきでしょうか?
この記事の目次
新たな底辺層にならないために為すべきこと
経済学者のリンダ・グラットンは、「ワークシフト」という著書で、単なるジェネラリストとしての中間管理職が激減すると予想しています。新しい底辺層に落ちないためには、3つの転換が必要です。第一に、得意な分野で複数の専門性を確保することが重要です。第二に、他者とのネットワークを築くことが必要であり、コミュニケーションをとることで孤独を癒し、時代の変化に即応できる情報の入手が容易になります。そして第三には、所得と消費による満足から脱却することが必要です。先進国の経済成長は長続きしないため、所得を増やし消費に依存するライフスタイルは、早晩ダメになる可能性があります。
まとめ
グラットンの思想をまとめると、唯一無二のスキルを複数所持して経営者に安い賃金で買いたたかれるリスクを軽減し、所得と消費を人生の指標にしないことが重要です。代わりに、ITネットワークで繋がった気の合う仲間と情報交換しつつ、人間同士の連帯を深めることが大切です。
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