昔々、お肉が大好きなオジサンがいて、毎日肉ばかり食べて、医者に少しは野菜も食べなさいと注意されました。するとオジサンはにわかに怒りだし「俺はヤギじゃないんだ、あんなもの食えるか」と言い放ったそうです。オジサンがその後どうなったか知りませんが、よく考えると肉食獣は植物を食べませんね。それでどうして栄養バランスが取れているのでしょうか?
肉食獣は植物を自力で消化できない
そもそも、自然界に自生している植物を消化する事は、草食獣にしかできません。草食獣はいくつも胃を持っていて、胃の中のバクテリアの力を借りながら、何度も植物を口に戻してかみ砕いて食べています。これを反芻と言います。しかし、肉食獣の胃は人間と同じように1つしかありません。では植物の栄養は不要かというとそうではないようです。
草食獣を襲い消化済みの植物を食う
では、どうするかというと答えは簡単。草食獣を食い殺して、やわらかいお腹を引き裂いて、草を消化した胃袋を引き出して食べればいいのです。自分では消化できない野草も草食獣があらかた胃で消化したものを食べてしまえば摂取が可能です。
肉食獣が最初に食べるのは内臓
肉食獣は本能で、草食獣の胃の中に植物が豊富にある事を知っていて、獲物を倒すと、すぐに内臓から食べ始めるそうです。そう言われてみると、肉食獣は草食獣のお腹を引き裂いて食べているイメージがありますよね?
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