誕生から52年を迎えた仮面ライダー、その影の主役と言えば永遠のやられ役、ショッカー戦闘員でしょう。そんな戦闘員といえば、イーー!という掛け声と全身黒タイツにマスクですが、仮面ライダーの初回放送では戦闘員はイー―!と言っていないってご存知ですか?
最初に登場したのは女性の戦闘員
ショッカー戦闘員は仮面ライダーの第1話「怪奇蜘蛛男」から登場します。また、ショッカー戦闘員というと男性イメージがありますが、第一話で最初に出てきたのは黒いレオタードに赤いスカーフの女性戦闘員でした。女性戦闘員は長い前髪で顔を隠していて、掛け声ではなく「ウフフ」と含み笑いをし、なかなか色っぽいです。
男性戦闘員はベレー帽に顔にペイント
次に、男性の戦闘員が出てきます。黒タイツにショッカーベルトは同じですが、第一話の戦闘員は素顔に黄色や赤のペイントをして、黒のベレー帽をかぶっていたり、黒タイツに赤いラインが入った戦闘員でした。そして男性戦闘員はエコーが掛かったような判別不能な声を出しています。現在のように、「イーーッ」と叫んで右手を高く掲げるような特徴は持っていないのです。
イーーッが定着したのは仮面ライダー2号から
現在のようにショッカー戦闘員が「イーーッ」と叫ぶようになるのは、仮面ライダー14話で、これは仮面ライダー2号の第1話となります。そして、記念すべき最初の「イーーッ」は仮面ライダー2号、一文字隼人の相棒、滝和也が戦闘員に変装しショッカーのアジトで門番の戦闘員に向けてやった「イー―ッ」だったようです。そして、ここから戦闘員も素顔にペイントではなく、マスクをかぶるようになり、不気味な大人から、民間人にも喧嘩で負けてしまうコミカルな戦闘員へとリニューアルしました。
イーーッ!のお陰で仮面ライダーごっこがしやすくなった
戦闘員の掛け声がイーッに統一された結果、子どもたちが仮面ライダーごっこをする時に、戦闘員と怪人の区別がつきやすくなり、仮面ライダー人気に拍車がかかったようです。
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