「俺が連中を食い止めている間に逃げろ!」こうして仲間を逃がした後で、自分はダイナマイトを爆発させ敵を巻き添えにして死ぬ。こんなの映画やアニメだけの話かと思いきや、実は東南アジアには自爆して仲間を守るナイスガイがいるのです。
この記事の目次
東南アジアに生息するバクダンオオアリ
そんな仲間思いのナイスガイは、東南アジアに生息するバクダンオオアリです。バクダンオオアリは、大アゴの腺に粘着力がある毒液を貯め込んでいて、天敵と戦っていて死にかけると、体を破裂させてこの毒液を飛び散らせます。毒は神経毒で至近距離から毒液を浴びた天敵は身動きが取れないままに毒液が体内に侵入し中毒死します。バクダンオオアリは、その強烈な最期のせいで有名で、アメリカでは神風特別攻撃隊になぞらえて「カミカゼアリ」の別名をつけているそうです。
細胞だって自爆する
バクダンオオアリ以外にも、全体を守る為に自爆するモノはいます。例えば人間の細胞も、ウイルスや病原菌に侵入されて助からないと分かると自爆して、ウイルスや病原菌もろとも破壊してしまおうとする性質があり、これをアポトーシスと言います。多くの生き物は単体では生きていけません。だから自爆してでも群れを守るという行動が生まれたのかも知れませんね。
▼こちらもどうぞ